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ユーラシア・ブックレット
サハリンのなかの日本―都市と建築

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784885957116
  • NDC分類 229.23
  • Cコード C0336

内容説明

都市の移り変わりや建造物という視点から、サハリン(樺太)の歴史を概観し、遺された日本的建造物とサハリンの「いま」を紹介する。

目次

1 都市からみるサハリン(樺太)
2 コルサコフ(大泊)からみる宗谷海峡とサハリン
3 首都のかたちユジノ・サハリンスク(豊原)
4 空間の変容と記憶日本期建造物をめぐって

著者等紹介

井澗裕[イタニヒロシ]
1971年生まれ。北海道大学大学院工学研究科修了。工学博士。専攻は建築都市史、サハリン・樺太史。2000年第一回小渕フェローシップ派遣研究員として、サハリン州郷土博物館で研究活動に従事。現在、北海道大学スラブ研究センターCOE共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Wisteria

8
地球の歩き方サハリン編を読んだら旅心を誘われて、今サハリンが気になっている。この本では、かつて樺太と呼ばれた現在のサハリンに残る日本期建造物を中心に歴史が紐解かれている。十九世紀に入ってからサハリン島を巡り睨み合いを続けたロシアと日本の長い戦いの末に、よくここまで日本の建造物が残ったと思う。「日ロ双方が協力して文化財を保護すること、それは相互理解と友好親善のまたとない機会である。」と言う著者の結びが心に響いた。2016/04/23

Toska

3
ブックレットという限られた分量の中で、樺太/サハリン史を簡潔かつ要点を抑えて振り返った好著。日本が宗谷海峡を対岸に渡るべき「タテの道」と受け止めていたのに対し、ロシア側は日本海から太平洋に出るための「ヨコの道」と見なしており、認識のギャップが大きかったとの指摘は卓見であると思う。ソ連にしてみれば、南樺太は「太平洋のジブラルタル」とでも表現すべき重みを持っていたのだ。サハリンに残る日本時代の建築ガイドも大変興味深い。2021/08/20

紙魚

2
建築都市史の研究者とあって、サハリンにおける都市の発生と成長の記述が中心となる。コルサコフとユジノサハリンスクを具体例に、いかに都市が建設されたかが、建築物や地図をまじえて説明されている。後半は日本時代のッ建築物のリストとなっている。日本の近代化遺産はこのように植民地において、よりわかりやすく存在しているようだ。サハリンの朝鮮人について知りたかったが、本書は企業や軍や政府について述べても、個人には詳しくない。まあ、都市史だから当然であるが。2009/02/26

しえろ

1
現在もこれだけ日本の痕跡が残っているという事に驚いた。特に、旧樺太庁博物館のような、思いっきり和風な城郭建築をよく残しておいたなー2012/06/28

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