内容説明
本書は、わが国ではこれまでほとんど知られることのなかった中央アジア=テュルクの口承文芸・民間伝承、とりわけ叙事詩を題材に、そこに映し出された歴史について、簡単ながら紹介することを目的としている。
目次
1 中央アジアの口承文芸
2 テュルク叙事詩の特徴
3 オグズのの歴史を伝える作品
4 ノガイの歴史と「ノガイ体系」
5 カルマクとの戦いを描く作品
6 新時代を描く叙事詩
著者等紹介
坂井弘紀[サカイヒロキ]
千葉大学文学部非常勤講師。1969年生まれ。東京外国語大学外国語学部卒、東京外国語大学大学院博士課程単位取得退学。在カザフスタン大使館専門調査員、北海道大学スラブ研究センター非常勤研究員などを経る
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感想・レビュー
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Oltmk
3
中央アジアに住むテュルク系などの諸民族が長年育んできた口承文芸を紹介するブックレットで、中央アジアの歌・叙事詩・格言などの口承文芸を簡単に紹介してくれる。内容のメインは叙事詩であるがそれぞれが生まれた年代と民族ごとに分かれている事を記しているため中央アジアに存在する各叙事詩を把握する事ができるため中央アジアの口承文芸や英雄叙事詩を知りたい人間には入門書となってくれる書籍。2021/02/06
宵子
0
テュルク系の口承文芸について記したもの。本は薄いが、概説として読むのには適している。また中央アジアの歴史を知るためにも参考になるだろう。2009/11/15
ゆまち
0
意外な良書。薄いパンフレット程度の分量ですが、テュルク諸族の口承文芸について一通り概観できます。2010/08/22
葛
0
著者:坂井弘紀 企画・編集:ユーラシア・ブックレット編集委員会 発行:東洋書店 ユーラシア・ブックレットNo.35 装幀:六月舎 2002年6月15日2019/10/06