内容説明
現在市販される装置の中には、胎児の唇の皺も観察できるほどの解像力をもつもの、パワードプラ、ハーモニックイメージング、超音波検査用造影剤、3D(スリーディメンジョン)イメージングと日進月歩で改良され、核医学やエックス線造影検査の流れを変えてしまうような勢いである。だが実際の検査では、走査角度の僅かなズレでも描出部位が大きく変わることや、検査後の読影よりも、モニタ画像の観察が重要という主観的要素の強い検査であり、初心者を含め多くのコメディカルから敬遠されがちな検査である印象があることは否めない。しかし、基本とするBモード検査は、造影剤を使用せずとも多くの臓器・器官・組織が無侵襲で観察可能であり、安価な検査法でもある。これを拡散、浸透させることを目的に、医療系学生、コメディカル、医師、これら初心者からテクニシャンまでの広い層を対象に、また安易な検査への警鐘として本書を執筆した。
目次
1 概要
2 音響の基礎
3 超音波診断装置
4 音響安全性
5 アーチファクト
6 基本走査法と実技
7 解剖生理の概略と実技
8 主要疾患と超音波所見
9 検査参考資料
10 肝臓の臨床症例
著者等紹介
菅和雄[スガカズオ]
中央医療技術専門学校講師。超音波画像研究会会長
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