ユーラシア・ブックレット
中央アジアの歴史と現在

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784885953125
  • NDC分類 229.6
  • Cコード C0336

内容説明

日本人にとって様々なイメージが交錯する中央アジアの現実の姿を、苦難の歴史をふまえ考える。

目次

1 「シルクロード」と中央アジア―二十年前のある論争から
2 ロシア帝政・革命期の中央アジア―知識人たちの苦闘
3 ソ連時代―集団化・粛清の悲劇とナショナリズムの展開
4 ソ連崩壊前後―民族の時代から国家の時代へ
5 独立諸国の権威主義体制
6 「イスラーム原理主義」の虚像と現実の脅威
7 「グレート・ゲーム」の神話と主権国家体制

著者等紹介

宇山智彦[ウヤマトモヒコ]
北海道大学スラブ研究センター助教授。1967年生まれ。東京大学教養学科卒、東京大学大学院博士課程中退。在カザフスタン大使館専門調査員などを経て、1996年から現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

牛タン

2
内容:間野英二の「脱シルクロード論」への反論と中央アジアの近現代史(ロシア帝政時代の知識人、ロシア革命時代の独立の動き、ソ連時代の民族意識の定式化、ソ連崩壊に伴う独立、権威主義体制、イスラーム復興運動、「パワーゲーム」について)。感想:ほとんど予備知識なしで読んだが読みやすかった。間野英二への反論(第一章)は、日本人の中央アジア研究者の書籍を読むうえで有用な視点を与えてくれたと思う。フェルガナ盆地の場所がわからなかったのが残念(笑)2016/01/25

A.Sakurai

0
62ページのブックレットでこの主題なので,かなりポイントを絞っている.ロシア帝国に飲み込まれる時期,ロシア革命前後,ソ連崩壊後のそれぞれ特徴的な状況を解説している.ロシア帝国や革命政権との関係に対する知識人階級と一般層の乖離.統治体制を先に作ったために後から人為的に作り上げられた民族アイデンティティ.ソ連崩壊による権力移動を避けるための政治指導層の都合での独立.それを強化するための民族主義の強化と権威主義の横行.★これは現在のウクライナ問題にも通じるメカニズムだ.2014/04/18

usoki

0
ソ連やイスラムへの先入観にとらわれない現実的な歴史像2009/07/13

samandabadra

0
冒頭は短い研究史となっていて勉強になった。 しかし、このブックレットは誰を対称にしたものなのか と、その部分を読んで疑問に思った。 民族史、権威主義体制への言及など よく考えれば、研究の萌芽(すでに結果?)が見て取れる。 短いけれど内容が詰まった本である。 2009/04/20

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