感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makoto018
9
昨年90歳で亡くなった、元秋田経済法科大学長で近世文学研究者である井上隆明氏による"消亡してゆく久保田城下のハンディなガイドブック”。江戸期と現代を比較するとても味わい深い本であるのだが、元々の原版は昭和40年である。黒澤家住宅は黒澤さん宅として大町にあるし、八橋人形もまだ脈々と続いている。なんせ、国鉄や電電公社の時代で、この間の秋田国体といえば、昭和36年のまごころ国体だ。結果、秋田の今(昭和)と昔(江戸)と現代(令和)という読み方ができるのが面白い。3つの時代を楽しめる素晴らしいまち歩き散歩本である。2022/12/09
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