内容説明
嘉永二年から明治にかけての二十数年、天然痘の予防に奮闘した市井の人々を紹介しその組織運営や啓蒙活動を通じて洋学が受け入れられていく過程を考察する。
目次
第1章 大坂の除痘館をめぐって
第2章 原老柳・松本俊平と大坂の除痘館
第3章 丹波の種痘医松本節斎とその一族
第4章 種痘をめぐる市井の人々
第5章 大阪における近代種痘制度の展開
第6章 近代における天然痘予防の歩み
第7章 「大坂の除痘館」に加わらなかった大坂の種痘医たち
補章1 緒方洪庵「膠柱方」(適塾の基準処方集)について
補章2 緒方洪庵夫人・八重の生涯と大坂の除痘館
著者等紹介
古西義麿[コニシヨシマロ]
昭和10年8月、兵庫県に生まれる。関西大学文学部卒業。文学博士。現在、大阪青山短期大学非常勤講師
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