著者等紹介
橋本紘二[ハシモトコウジ]
1945年山形市生まれ。山形県立東根工業高校電子科卒、東京綜合写真専門学校卒。日本写真家協会会員。1979年度日本写真協会新人賞受賞。主に農村や農業問題を取材し、グラフ詩や農業雑誌に発表している。写真集に『春を呼ぶ村・越後松之山』『農民志願』『クリヤーの山・タイ山岳少数民族の暮らし』(以上、農文協)、『写真絵本・くだものばたけ』(金の星社)など
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
297
黄河の中流域、山西省、陝西省、寧夏回族自治区、甘粛省、内モンゴル自治区にまたがる広大な黄土高原。黄砂が堆積してできた、いわば高原砂漠である。その面積たるや実に日本の総面積の1.4倍におよぶ。ここに9000万人の人たちが暮らしを営む。こんなところにとも思うが、それでもジャガイモやトウモロコシなどの作物はできる。実に過酷な暮らしだと思う。機械化も進んでいるとは言い難い。したがって運搬にはロバが欠かせない。それでも1億人近い人々にとっては、ここが故郷なのである。2023/10/11
ジュースの素
9
大判の素晴らしい写真集。価格は6千円。アマゾンの古書で買ったけど。 中国北部の黄土高原のあまりの凄さに言葉も無い。何百万年もの間 西の砂漠から飛ばされて来た粒子の細かい砂が深く堆積して出来た黄土高原。日本の2倍もの面積があり、日照りと夏の大雨が双方の被害をもたらし、作物は出来ず、住民の年収は最悪だ。それでも生まれた土地で黙々と働き続ける農民の姿を季節ごとに追った感動の書だ。2017/10/18