内容説明
初代桂春団治から森高千里まで…大海、千日前に注ぐ上方芸能の宝庫『日本橋三丁目』。漫才師林田十郎の謎に迫り、懐かしきミナミを再現した庶民文化史。
目次
代書屋
長町
毘沙門天
難波
ご町内
少年音楽隊
ロカビリー
相撲
むかでや
万さん
宿の客
千日前
林田十郎
新世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
1
初代桂春団治から森高千里まで…大海、千日前に注ぐ上方芸能の宝庫『日本橋三丁目』。漫才師林田十郎の謎に迫り、懐かしきミナミを再現した庶民文化史。プロフィル 1936 大阪生まれ イラストレーター 市振る(いちぶる) 大きな声で呼び込む いちびる(ふざける)の語源 「しびんの花活け」 鳥取藩士 焼き物の名と思い高値で買う 長町 代書屋 菜種絞油屋250箇所 司馬遼太郎「俄・浪華遊侠伝」 明石屋万吉 初代春団治 「雁篤事件」 (イラスト)東松ふみ子さんと 東松トミ(18歳の押しかけ女房)2007/05/08
わ!
0
大阪の中心で暮らす人々の暮らしぶりがよくわかって面白かった。著者の成瀬さんは、戦争まで大阪の日本橋三丁目辺りで宿屋を営んでいた家で生まれた人であり、その宿屋には、当時旅芸人やら、香具師などがよく定期的に泊まりに来ていたらしい。大阪の日本橋には、毘沙門堂がある。私も二、三度見学させていただいたことがあるのだが、今は小さなお堂なのだが、戦前までは結構大きなお堂であり、そのお堂までの参道まであったようで、著者の生家である宿屋は、その参道に建っていたそうだ。2018/04/30