内容説明
明治以降120年間の大阪史のなかから街に変化をもたらせた人や出来事を50とりあげる。わが都市への愛情と祈りにみちた評論集。
目次
1 近代大阪の明暗―明治~大正(大阪遷都論とことばのヒエラルキー;都市制圧者としての五代友厚;天満紡績争議;上水道の完成;搖籃の地大阪―新派劇と新国劇;誰に語らむ血のゆらぎ;小林一三と娯楽コンツェルン ほか)
2 赤い灯青い灯の哀歓―大正~戦中(谷崎潤一郎の関西移住;『鱧の皮』と上司小剣;戦前広告界の俊敏な虎―片岡敏郎;秋田実とエンタツ・アチャコ ほか)
3 都市化と大阪文化の変貌―戦後~高度成長期(直撃された水の都;浪花千栄子と大阪弁;今東光と河内;阪田三吉はなぜ登場したか ほか)
4 都市大阪と文化の行方―現代~21世紀(ヒューマンな建築家 村野藤吾;松竹新喜劇;桂米朝と上方落語の復権;ダイエー スーパーから生活提案企業への道;天王寺博と「木の都」;21世紀に向う大阪 ほか)