内容説明
文楽の正統派伝承者のひとり、織大夫のことばを通して、文楽をより深く楽しく味わう。
目次
第1話 文楽の太夫
第2話 入門まで
第3話 入門
第4話 端場
第5話 戦後の文楽
第6話 口伝は師匠にあり 稽古は花鳥風月にあり
第7話 思い出の役々
第8話 切場
織大夫関連年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hazama
0
現・源大夫の芸談。舞台裏の知らない話が面白すぎる。出語りする場面や、着物の種類とか、今まで読んだことない内容(『おとし』にそこまでの重さはないとか) 。後半は演目ごとの眼目。それぞれ見た後にまた読みたい。2013/02/19
qbmnk
0
9代目竹本源太夫さんの織太夫時代の本。有名な義太夫節のツボを解説してあるので、ぼんやり聴いていたら流してしまうこともあるポイントを知ることができて良かった。息を詰めて語る場面や語るものでなければ分からない苦しいところというのも教えてくれるので、次に観に行くときには人形だけに気を取られることなく床も見てみようと思わせられた。源太夫時代に聞いたときは私も初心者で聴き取りが難しいと思ったけど、お師匠さんの八代目綱太夫さんの語りに近かったのかもしれない。ご本人のと八代目の録音を較べて聴いてみたくなった。2018/04/02