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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
49
ジャケ借り☆凄い逸品。良い時間にかいま漂った。筆者の名前、何処かで見た記憶~あ!「バベットの晩餐会」これは彼女の生誕140年を記念しての秀作・・彼女がたどりついた類まれな煌めきが結晶している。舞台は1930年頃の英国∼病の床にあって久しい美少女ノニー・・彼女に魔法の杖を使って夢の世界へ飛翔の時をくれた少年ビリー。そして扉を開けたのはノニーの母の弟 画家のセドリック。挿絵にあるパステル調の画 少女の柔らかな栗色の髪、つぶらな瞳・・見つめている戴冠式の行列の馬の装具。馬の装具から古代ローマの世界・・児童心理2025/09/29
ちえ
41
40ページ程の掌編、すごく良かった。築200年の屋敷の一室で病床に臥している6歳の女の子。その子のもとを訪れる画家のおじ。そこまでに幾つものお話が内包されている。子どもの世界、遊び、隠されたもの。ディネセンの抑えた文章、描かれない結末が読み手を引き込む。酒井駒子さんの絵が密やかさを更に際立たせる。これは手元に置きたい。2025/09/14
御庭番
6
美しいイラストの表紙にひかれて とても短いお話だけれど、童話というには様々な要素がつまっていて、星の王子さまみたいな童話と深いところの両方を感じた。【書店にて】2025/07/25
timeturner
5
おとぎ話のように見えて、その実、なんともいえない恐ろしいものが底を流れているような気がする。最後のノニーの言葉なんてめちゃくちゃ怖い解釈もできるよなあ。酒井駒子さんの絵がまた、愛らしさと不穏さをあわせもっているので、よけいにそう感じるのかも。2025/09/09