はじめて出逢う世界のおはなし<br> パストラル―ラミュ短篇選

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パストラル―ラミュ短篇選

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784885880971
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

「火でも焚いてみるか?」「あたし、何も持ってない。あんたは?」「あるとも」―山羊の番をする少女のもとに、どこからともなく現れた14歳の少年。風の強い丘の草地、赤い燐マッチで火を熾した二人は隣どうし寝そべり、小石なみにカチカチのチーズを炎でとろりとさせパンにぬって食べる…。夕暮れどきの情景が、香りと音をともない彩り豊かに立ち現れる(表題作「パストラル」)。規範的なフランス語と異なるスイス・ロマンドの地理に即した文学言語をもちい、恋、老い、農家のくらし、山の民話など、人間と、人間を取り巻く世界の根源的な姿を映し出す20作品。

著者等紹介

ラミュ,シャルル・フェルディナン[ラミュ,シャルルフェルディナン] [Ramuz,Charles Ferdinand]
スイス・ロマンド(スイスのフランス語圏)文学を代表する作家。1878年、ローザンヌに生まれる。ローザンヌ大学卒業後、パリに移り住み、スイスとフランスを行き来しつつ本格的な執筆活動を開始。1905年に初の長篇小説『アリーヌ』を刊行する。1914年、第一次世界大戦勃発直前に故国へ戻り、以後はローザンヌ近郊に居を定めて、規範的なフランス語と異なるスイス・ロマンドの地理に即した文学言語の創造を目指した。代表作に長篇小説『山の大いなる恐怖』『地上の美』など。1947年、ローザンヌ西郊ピュイイにて死去

笠間直穂子[カサマナオコ]
フランス語文学研究、翻訳。国学院大学文学部准教授。1972年、宮崎県串間市に生まれる。上智大学外国語学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学。ルーアン大学人文学部専門研究課程修了。著書に『文芸翻訳入門』(フィルムアート社、共著)、『文学とアダプテーション』(春風社、共著)など、翻訳にンディアイ『心ふさがれて』(インスクリプト、第十五回日仏翻訳文学賞)、フローベール「サランボー(抄)」(『フローベール』集英社文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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miyu

18
「はじめて出逢う世界のおはなしシリーズ」には好きな作品が多いが、この本にはやや戸惑った。初めて読むテイストの作家だったのも原因の一つかもしれない。フランス語圏スイスのローザンヌ生まれのラミュは生涯故郷を見つめ続けて創作活動をしていたそうだ。翻訳した笠間さんの後書きを読むと出版するまでの数々の努力が伺われて頭が下がる。そして訳も分かりやすい。しかしラミュはもしや原語(フランス語)で読まないとその良さが今ひとつピンとこないタイプの作家なのでは?とも感じた。田舎話ばかりなので好みも別れそう。私はやや苦手だった。2019/10/16

きゅー

10
ひなびた農村で暮らす人々の牧歌的かつ、過酷な生活が絵画的に描かれた短編集。読んでいる限りでは19世紀に書かれた小説と言われても違和感がないが、実際には収録されている20篇のうち殆どが1940年代に書かれている。とあれば、第二次大戦の影響がこれらの作品にどう及んでいるのか気になるところだが判然としない。現実から目を背け、空想の民話の世界に遊んでいるようにも思われる。訳者によればラミュの仕事の中心は長編にあるということだ。そちらを読めばまた印象が変わるかもしれない。2020/09/27

かやは

6
瑞々しいという形容詞が似合う短篇集。パストラルとは、理想化された牧畜の生活を描いた文学のことらしい。登場人物の事細かな服装までよく描写されていて、著者のパストラルに対する愛情を感じる。著者のラミュはスイス出身であり、画家のセザンヌを敬愛していた。風景描写が細かいそのためかもしれない。2019/09/11

natsumi

1
favorite「湖の令嬢たち」「三つの谷」  若者の恋の話とか農村の暮らしとかまあ色々なエピソードがあるんだけど、とにかく山の描写がすごく好き。山の中にいるときに見えている、感じているあの風景が異国の昔の作家の文章で表されるのは不思議。行ったことのある山や、きっとこれから行くことになる山に思いを巡らせる。2020/10/17

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