出版社内容情報
『百人一首』を題材とした美文字レッスン帖。歌の詠まれた背景や意味、現代語訳に触れながら、手習いを楽しむことができます。歌道入門の決定版としておなじみの『百人一首』を題材とした美文字レッスン帖。歌の詠まれた背景や意味、現代語訳に触れながら、手習いを楽しむことができます。書きながら味わうことで、ただ読む以上に、百人一首への造詣がどんどん深まり、文字も上達する一石二鳥の手習い帖です。
・はじめに
・本書の使い方
・百人一首とは
・ペンの持ち方
・ひらがなの練習
・基本点画の練習
・歌で手習い
第1?第100首
藏中しのぶ[クラナカシノブ]
監修
高城弘一[タカシロコウイチ]
イラスト
内容説明
ひらがなの練習で、いろは48文字が美しく書ける。漢字を一画一画きれいに書くための基本点画を練習。一首ずつ歌と作者名をなぞって鑑賞。歌を手本にポイント解説!美しい漢字の書き方がわかる。誰が詠んで、どんな歌なのか。詳細な解説つき。
目次
秋の田の仮庵の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む(柿本人麻呂)
田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ(山部赤人)
奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき(猿丸大夫)
かささぎの渡せる橋におく霜の白きをみれば夜ぞふけにける(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも(安倍仲麿)
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに(小野小町)
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関(蝉丸)〔ほか〕
著者等紹介
藏中しのぶ[クラナカシノブ]
大東文化大学外国語学部日本語学科教授。日本文学・日中比較文学専攻。伝記の生成史を主な研究分野とし、百人一首のほか三十六歌仙や和漢朗詠集の研究を行いながら、後進の指導にあたる
〓城弘一[タカシロコウイチ]
大東文化大学文学部書道学科教授、同人文科学研究所長、國學院大學講師、実践女子大学講師、書学書道史学会常任理事・事務局長。日本書学書道史や古筆学、料紙などを主な研究分野とする。号は竹苞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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