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内容説明
動力革命から300年、電気利用から150年を経る今世紀半ばまでに、エネルギーシステムの姿は一変するだろう。
目次
1 序論
2 イノベーションが拓くエネルギー新時代
3 再生可能エネルギーの未来
4 核エネルギーの未来
5 化石燃料はどうなるのか
6 電力システム革命
7 新時代を拓く俯瞰的視点
8 備忘録
著者等紹介
山地憲治[ヤマジケンジ]
1950年、香川県生まれ。1972年、東京大学工学部原子力工学科卒業、1977年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。1977年、(財)電力中央研究所に入所。1987年、経済研究所経済部エネルギー研究室長、1993年経済社会研究所・研究主幹。1994年、東京大学教授(大学院工学系研究科電気工学専攻)。2010年、(財)地球環境産業技術研究機構(RITE)理事・研究所長、2019年~、(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)副理事長・研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
56
科学的な知見を弁えず一定のイデオロギーや直観だけでエネルギーを語る人が多い中で、山地先生の深い見識は図抜けていると思う。本書でも、ソサエティ5.0の到来を踏まえた歴史認識に基づき、原子力の再認識、CCUへの警鐘、地産地消の呪縛、送配電事業中立化に対する疑問など、鋭い指摘が続く。科学者である著者が「科学的な根拠を伴った理論的知識とともに、その限界を知ること、つまり「無知の知」による抑制が必要である」と主張されていることに感動する。高い知識・見識に人格的な高潔さを伴った学者を、きちんと尊敬する社会でありたい。2020/10/19
影実
3
勉強用。地球環境産業技術研究機構(RITE)副理事長・研究所長の山地先生による論考。18世紀の動力革命(蒸気機関の発明)、19世紀末の電気利用の始まり(エジソンによる電気事業の発明)という大転換を経てきたエネルギーシステムが、新しい変革を迎え今世紀半ばまでに大きく変容すると捉えている。再エネ、原子力、化石燃料、電力システム、社会受容などエネルギーを取り巻く事象を冷静かつ鋭い視点で記している。各章に関連した過去の小論も収録しており、一部内容の重複もあるが、脇道的なこぼれ話も含めて非常に面白く、勉強になった。2021/05/15
パパごり
0
同じようなことが繰り返し書かれていたのが気になった。 2020/10/24