目次
第1章 ブロックチェーンは、ビジネスにおいて何を実現してくれるのか?
第2章 新たに生まれる100兆円市場急激な変化の渦中にあるエネルギー産業
第3章 ブロックチェーンとエネルギーの可能性、そして越えるべき壁
第4章 ファーストステップ:コスト削減、スピードアップ、そしてビットコイン
第5章 セカンドステップ:業界の垣根を越えて生まれるビジネスモデル
第6章 サードステップ:35年前の予言 エネルギービジネスの主役交代
第7章 日本から世界へ 果敢に挑戦する企業
著者等紹介
江田健二[エダケンジ]
一般社団法人エネルギー情報センター理事。1977年、富山県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社・大手化学メーカーなどを担当。アクセンチュアで経験したITコンサルティング、エネルギー業界の知識を活かし、2005年に起業後、RAUL(ラウル)株式会社を設立。一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人エコマート運営委員、一般社団法人CSRコミュニケーション協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あすなろ
68
行き先暗雲的な報道多い再生可能エネルギー業界。しかし、本書を読んで足下ばかり見ず目線を上に持ち、井の中の蛙にならぬようと改めて思わされた一冊。キーは新技術と新潮流を用いたスマートグリッドなのだろう。ブロックチェーンもスマートメーターもクラウドファンディングもスマートシティも知ってる。逆に電力業の今が電電公社がNTTや第二電電勃興期の様な規制多い閉塞市場であることも知ってる。その市場やビジネス環境は新技術で一気につまりドッグイヤーで変わる。そこには新ビジネスモデルが、チャンスや新企業が産まれる。そういうこと2018/11/11
hippos
18
仮想通貨はブロックチェーンの一利用形態にすぎず、もっと広がりを秘めた技術。特にエネルギーに関して、中央を通さず地域・個人でエネルギーを流通させることができれば地震、台風の多い日本ではとても有用だと思った。2019/10/27
しゅわっち
9
面白かったです。ブロックチェーンは、仮想通貨だけと思っていましたが、色々使えそうです。新しい動きがわかりました。しかし、日本は、世界の動きをじっくり見てから、決めようとしてるように感じました。アメリカから、あんまり稼ぐなと言われてから、内向きになった日本を感じます。2019/03/04
Hatann
5
ブロックチェーンの仕組は、通貨についての信用力と仲介業務を代行しうるため、仮想通貨を生み出せえた。金融業界とエネルギー業界は、情報の共有・管理が競争力の源泉であること、規制が多く参入障壁が高いことという共通点を有しており、ブロックチェーンにより収益力のあるビジネスを導入できる可能性が高い。本書では2030年以降を含めエネルギー業界におけるブロックチェーンビジネスの浸透を3段階に分けて、各段階にて必要となるビジネスを紹介する。分散型発電の進展によりプロシューマーも誕生し、面白い業界となることは間違いない。2019/03/17
Kolin
5
再エネ大量導入が世界各国で進む中、ブロックチェーンを利用したビジネスという新たなエネルギー産業の可能性を紹介した本。 文中でも指摘がある通り、規制の壁、各種市場・託送料金等制度構築の必要性、そもそも国内に事業者が片手で数える程度しか存在しない(国内大手は海外での投資事業が中心)、再エネの系統安定に資する蓄電池の普及が未達な、エネルギー分野でのブロックチェーンの有用性が示されていないなど国内におけるビジネス化には多くのハードルがあり簡単には進まない。とはいえ最新の動向を簡単に知るには良いと思う。2018/11/26