内容説明
21世紀に生きるわれわれは、20世紀の大量生産・消費という「環境負荷」の大きい文明を見直す必要がある―。都市・建築環境問題研究の第一人者が、「スマート化」と「スリム化」をキーワードに、地球環境の持続可能性確保と、人類が人間的生活を営むことができる「環境品質」の向上を、建築と都市の在り方を通して展望する。
目次
第1章 建築と都市の展望―ヴァナキュラー住宅からメガシティまで(サステナブル建築の原点としてのヴァナキュラー住宅;世界の住宅のエネルギー消費実態;21世紀は都市の時代)
第2章 持続可能文明に向けた価値観の転換(人類と地球の持続可能性;スマート化とスリム化による価値観の転換;住宅・建築・都市における新しい価値の追求)
第3章 スマート&スリム化による未来都市構想と市民・自治体の役割(未来都市構想におけるスマート化とスリム化の必要性;未来都市構想の背景としてのエネルギー革命と情報革命 ;都市のけるエネルギー利用の今後の方向とスマート化;スマート化とスリム化が住宅/都市にもたらす新しいサービス;スマート&スリム化に向けた市民と自治体主導の低炭素化)
第4章 未来都市実現に向けた日本政府の取り組み(未来都市構想の必要性;「環境モデル都市」 ;「次世代エネルギー・社会システム実証事業」;「環境未来都市」;第5章 全国自治体の環境性能評価(都市環境性能評価の背景と位置づけ;環境性能評価ツール「CASBEE」;全国自治体の環境性能評価)
著者等紹介
村上周三[ムラカミシュウゾウ]
1942年生まれ。1965年東京大学工学部建築学科卒業、1985年東京大学生産技術研究所教授、1999年デンマーク工科大学(TUD)客員教授、2001年慶應義塾大学理工学部教授、2008年独立行政法人建築研究所理事長を経て、現在は一般社団法人建築環境・省エネルギー機構理事長(2003年~)。東京大学名誉教授、工学博士。専門は建築・都市環境工学。日本学術会議連携会員、建築・住宅国際機構会長等を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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