内容説明
電気に関しては「安定」が大切だと確信していますが、安定の裏面も見逃してはならないと思います。歴史を見ても明らかなように、安定は関係者の慢心を醸成し、活性さを失い、最後に腐敗を招くのです。電気の場合全面的に市場に委ねるのは問題がありますが、ある程度のボラティリティ―は常に人間の弱さに警鐘を鳴らす大切な刺激剤なのかもしれないのです。これまでとはまったく違う切り口による自由化論がここにある!電力自由化の本質を糺す。
目次
電力自由化の夜明け
電気事業法の改正
電気ってどんなものだろう
バイオマスと自然エネルギーの活用
分散電源
原子力発電
海外電力ビジネス
電力会社への提言
新規参入者へのアドバイス
金融機関の方々へ
報道・マスメディアの方々へ
電気が人間社会に送ってくれるメッセージ
著者等紹介
井上雅晴[イノウエマサハル]
1942年11月東京生まれ。1965年慶応大学工学部電気工学科卒業。三菱商事(株)に入社。1988年Diamond Energy初代社長。米国で初めてのIPP開発・事業運営。1994年三菱商事(株)電力事業開発部長。2000年3月ダイヤモンドパワー初代社長。同年8月日本で第1号の電力小売りに成功。2004年9月(株)ファーストエスコ常務取締役に就任
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感想・レビュー
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手押し戦車
9
直流で送電した方が経費が安く返品、商品クレームが出される前に既に消費者が電気を使って生活をしている。返品しようにも既に使っているので出来ない。在庫リスクなく未来永劫商品価値が朽ちる事なく、翌月には現金払い。唯一変わるのは価格だが参入障壁強く安定する。リスクは発電所の事故や技術革新による投入に膨大な資金が必要。消費者は代替えを試みても、価格でしかなくコストなど考えると同等価格が並ぶ。価格決定権が消費者より強い。製品が陳腐化しない分、償却の終わった工場、敷地は無料同然となり、利益は向上する。長い目で事業や投資2014/08/05