内容説明
本書は、戦前、戦後を通じて音楽書の名著として定評のあった、野村あらえびすの「楽聖物語」を完全復刻しました。列伝音楽家ゆかりの地を取材したカラー写真５０頁を加え見て楽しい内容となっています。
目次
戦闘の人ヘンデル
音楽の父バッハ
父ハイドン
真の天才モーツァルト
英雄ベートヴェン
旋律の泉シューベルト
純情の奇才ベルリオーズ
幸福な天才メンデルスゾーン
ピアノの詩人ショパン
情熱のシューマン
ピアノの巨匠リスト
巨人ワグナー
音楽の隠聖フランク
孤独の哲人ブラームス
悲哀の権化チャイコフスキー
ドヴォルシャークの郷愁
印象派の勝利ドビュッシー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すずめ
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この手の本にありがちな、安い俗説を並べるのではなく、生い立ちや逸話を作風と関連させて紹介する。1940年の文章であり、今では忘れられている近代作曲家が取り上げられていたり、代表作とみなされている作品への言及がなかったり、80年近い時間差が感じられておもしろい。シェーンベルク、シベリウス、R.シュトラウス、ストラヴィンスキーなどが未だ存命の時代に、現在と大差ない評価をされているのも興味深い。今、現代音楽が閉塞した時代に、彼らのように受け入れられている作曲家が居るだろうか。2016/11/16
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