内容説明
本書は、ワイヤレス工学の基礎にあり、様々な場面でその一部が露呈し、あるいは利活用されている電磁波にかかわる基本的な現象とその理論について、工学的・実用的観点からひととおり網羅しつつ、なるべく平易に―しかし曖昧さを残すことなく―論述したものである。本書の特徴は、無線通信システムをこれから学ぶ者が、基礎となる理論について最も効率良く吸収することができ、しかも現場の技術者が、実用上の場面において長く参考にできる情報を整理した点にある。
目次
ワイヤレスの夜明け
ワイヤレスの主役:電波
自由空間並びに一様媒質中の電波伝搬
電波の反射と屈折
電波の回折
電波の散乱
モバイル電波伝搬モデル
アンテナ基礎
基本アンテナの解析・設計
アレーアンテナ
ワイヤレス通信方式とディジタル変調技術
ダイバーシチ理論
著者等紹介
野本真一[ノモトシンイチ]
昭55早大・理工・電子通信卒。昭57同大学院理工学研究科了。同年国際電信電話株式会社(現KDDI株式会社)入社。以来、衛星通信を主とする各種無線通信用アンテナ並びに無線通信システムに関する研究開発に従事。この間平4~7、在英インマルサット本部にて非静止衛星通信システムの設計を担当。復職後、各種通信ネットワークの研究開発を推進。現在、KDDI研究所ネットワーク設計グループリーダ。早大非常勤講師(平10年度~)。東京農工大非常勤講師(平13年度~)。博士(工学)。昭63年度本会篠原記念学術奨励賞。平元年ピエロ・ファンティ国際賞(INTELSAT)。平3年第2回電波功績賞(RCR、現ARIB)。IEEE会員
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