内容説明
死者儀礼と世俗的な慰め以外ほとんど無力な日本の仏教を、いかにして人間生命の宗教へ蘇らせるか―ガン闘病中の著者が言い遺す渾身の提言を聴け。
目次
第1部 日本人は無宗教民族か(心の敗戦と宗教―末期の目に映るニッポン;信教の自由と日本人の自覚;宗教者の政治参加―「宗教基本法案」をめぐって)
第2部 僧職宗団と在家教団(既成教団の慢性的危機;日顕宗と創価学会の抗争;「寺院革命」断行への提言)
第3部 二十一世紀文明の原点(仏教の再生のために;大乗菩薩道の復権)
著者等紹介
高瀬広居[タカセヒロイ]
哲学者・拓殖大学客員教授(専攻は仏教哲学、比較文化論)。1927年東京浄土宗寺院に生まれる。早稲田大学卒業後、NHKプロデューサーを経て、ニュースキャスター、ラジオ関東(現ラジオ日本)常務取締役、放送批評懇談会理事長、拓殖大学理事などを歴任。講話塾「全国疏石会」を主宰し講演や評論活動、テレビ東京系列「レデイス4・月末対談」で知られる。数多くの著作活動の中で日本経済新聞社経済図書文化賞、サントリー学芸賞、芸術祭賞などを受賞
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