内容説明
日本には漢字渡来以前に文字があった!縄文・三内丸山遺跡の巨木建築物、弥生・吉野ヶ里遺跡の高床倉や物見櫓は文字なくしては建てられなかった。
目次
第1節 ヲシテ文献とは何か―『ホツマツタヱ』『ミカサフミ』『フトマニ』
第2節 考古学との照合
第3節 建国の基本理念とミクサタカラへの進展
第4節 治世のしくみ
第5節 トミ(臣)の語とその役割
第6節 漢字以前の時代の世界観
第7節 漢字以前の時代の規範
第8節 『古事記』『日本書紀』との対比
第9節 ヲシテ文献の研究方法
著者等紹介
池田満[イケダミツル]
昭和30年(’55)大阪生まれ。昭和47年(’72)松本塾に入門。『古事記』『日本書紀』との比較・系図・年表などの基礎研究に没頭する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樒
3
史実か虚構か…取り敢えず、無心で向き合ってみると「文字好き」には楽しめます。伝説は実在したトロイもありますしね。2009/08/25
mogura
2
ホツマツタヱ関連で初めて読んだ本。神話というより歴史書という印象。これだけで何かを理解したつもりになるのは恐れ多いが、それでも一般的に言われている偽書と括るのはあまりにももったいない2022/03/30
Masataka Sakai
2
日本書紀、古事記の元になった漢字以前の文化があったとは。 なぜ学校で教えないのかな?2018/12/26
残心
2
日本の建国は、他国のように覇権によってではなく、水田稲作の発達によって成されたという案はあり得るように思う。イノベーションで生まれた国か? また、日本に漢字などが入る前に発達した言語がなければ、漢語をそのまま受け入れていただろうし、何がしかの言語が元々あったから訓読みなどがあるのだろう。 ただどうも入り込むほど深く読む気になれず、研究者との距離を少し感じた。 研究者とのつなぎ役として、できればそのエッセンスを一般向けに新書のような形で出してほしい。 2015/09/26