内容説明
太平洋戦争末期の昭和20年、敗色濃くなった日本上空には連日B29スーパーフォートレスが現われ、東京は爆撃に晒されていた。そんな中、迎え撃つ三四三戦闘機隊の司令官・源田大佐の元に、ドイツからトリーブフリューゲル機、つまり竹トンボ式の超戦闘機一機が届く。『神竜』と名づけられたトリーブフリューゲル機は、驚異の飛行性能と戦闘機能で、単機、敵のスーパーP38ライトニングやP51ムスタング、B29に立ち向かい、撃破してゆく。一方、アメリカでは日本への源爆投下が決定。マリアナ諸島の基地から原爆投下機編隊(B29、6機、護衛のスーパーP38、20機)が皇都東京に向けて飛び立った。その情報を得た『神竜』は、原爆投下を阻止すべく、勇躍果敢に敵編隊へ交戦を挑む。バイオレンス小説の雄が渾身の筆致で描く、蒼穹スペクタル・シミュレーション。