内容説明
従来の咬合論は、顎関節機能に全く問題のない患者を前提に構築されている。しかし、顎関節機能に全く問題のない被験者を探すのは困難である。長年、顎関節症治療を専門にしてきた著者だから見えてきた「咬合」の事実を解説。顎関節を熟知している著者だからできた「やさしい咬合」の解明。
目次
1 咬合論の誤解を解く
2 簡単な咬合論でも解剖学は必要(1)滑膜関節の一般解剖
3 簡単な咬合論でも解剖学は必要(2)正常例の顎関節解剖と機能
4 簡単な咬合論でも解剖学は必要(3)咀嚼筋の働きとバイオメカニクス
5 簡単な咬合論でも解剖学は必要(4)下顎運動時の各部機能と病的状態
6 歯列レベルでの形態
7 生理学(神経筋機構)
8 与えるべき閉口位
9 噛みしめのバイオメカニクス
10 顆路の機能運動への影響
著者等紹介
中沢勝宏[ナカザワカツヒロ]
中沢歯科医院・中沢顎関節研究所。1946年東京都江戸川区生まれ。1970年東京歯科大学卒業。東京歯科大学大学院歯学研究科口腔外科専攻。顎関節症における下顎運動の分析。1974年東京歯科大学口腔外科学教室助手。1975年東京都墨田区にて歯科医院開業。同時に中沢顎関節研究所併設。現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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