感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keint
6
今までの生い立ちである人生脚本という概念を解説し、それを精神療法にどう使うかの解説がある。ミニスクリプトという概念や、その中で自分を行動に駆り立てるドライバー(幼少期の急げや完璧にやれというメッセージ)が現在の行動を縛るという解説は参考になった。 ただ、最終章で脚本分析を始めとした精神分析で日本論や戦時中の日本国家を論じている章は蛇足であると感じた。 (個人と国家は違うので、国家を個人として考えて無理やり精神分析の理論で語るのは無理があり、渡辺昇一(原文ママ)を引用している時点でアレ。)2020/08/22
quemuri
1
シリーズの4巻である「ゲーム分析」より先にこちらを読み終わってしまった。ある意味TAの根幹である人生脚本を知るためのブックレット。散発的というか話題があちこちに飛びすぎている印象があり、シリーズの他の本より読みづらい。特に最後の章では日本社会を脚本分析する、という試みがなされているのだが、先行する研究から自分の言いたいことをつまみ食いしていて、正直興が冷めた。個人を分析する手法を社会全体に適用するのは道具がまちがっている気がするのですよ。杉田先生の「肝心なときにいつも失敗する人たち」の方が参考になるかと。2017/03/10
もりけん
0
あの強大なモンスター社員を理解するためにはこの本を読まんといかんバイと思って読んだ本。
cPu
0
農耕的発想や甘えの構造などが勉強になりました。日本人の脚本タイプ分けなど身近に当てはまるものが多く定価分以上の収穫です。2009/09/01