内容説明
この自分とは何か―在野の教育者、和田重正の名著。人間を生物進化の途上にある一個体ととらえなおし、本能をはじめとするさまざまな欲望と、大きく発達した大脳による「知的な営み」の役割や意味を、「いのちのはたらき」の方向から解きほぐした人間存在探求の書。欲望と苦悩に満ちた現代を乗りこえる「いとぐち」が確かにここにある。
目次
第1部 この自分とは何だろう(いとぐち;欲望の束である生きもの―本論の理解のため;本論・進化の中における人間;補充)
第2部 いのちのスペクトル(凡夫極楽;どこへ行く―ピン公の話;ヘビとカエル;二様の価値観;不思議なガラス板;実用編 生き方のポイント・本気)
著者等紹介
和田重正[ワダシゲマサ]
1907(明治40)年、鎌倉で生まれる。東京帝大法学部卒業。17歳の頃から人生を深く悩み、苦悶の末、28歳の春に死を寸前にして奇縁に恵まれ、人生の大意を知る。東京で一誠寮を始め、戦争中より小田原ではじめ塾を、1967(昭和42)年からは丹沢山中で一心寮を開き、若い人たちの人生の友として在野の教育活動に専心した。1993(平成5)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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