開城(ケソン)工団の人々―毎日小さな統一が達成される奇跡の空間

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開城(ケソン)工団の人々―毎日小さな統一が達成される奇跡の空間

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784885032448
  • NDC分類 929.16
  • Cコード C0030

内容説明

緊迫する北朝鮮庶民の情況がつぶさにわかる、比類無きルポルタージュ。韓国の企業を誘致して、北朝鮮国内に作られた「開城工業団地」。その企業側の代表や管理者として赴任した韓国人たちに取材をしてその生の声をまとめた貴重なインタビュー集。はじめは北朝鮮の労働者たちに脅え、どう接していいかわからなかった彼らだったが、つきあっていくうちに北朝鮮の人々の内側が見えてくる。お互いにはじめは相手を角の生えた鬼くらいに思っていたが、実は家族を大切にし暮らしている普通の人間だと思える過程がよく描かれている。南北朝鮮の問題だけでなく、世界の対立や民族紛争を「敵対」でなく「共存」へ導くための実践的な方法論。

目次

1 開城工団に関する基本的な理解―誤解と真実(開城工団で出会った北朝鮮、真実を語りたかった;我々は北朝鮮をどれだけ知っているだろうか;開城工団を見れば南北の平和と統一が見える;開城工団はどんな場所か;開城工団についての誤解と真実;南北平和経済の大当たりのために)
2 開城工団には人が住んでいる(共存のための相互尊重の対話が必要だ―キムジョンソクチーム長;開城工団にいて自分が進むべき道を見つけた―パクサンチョル課長;開城工団に行く道は生きる道である―キムヨンシク代表;信頼を構築して労働環境さえ整えてやれば彼らは何としてでもやり遂げます―チェソクチン法人代表;彼らは泣いていた。我々も泣いた。これは一体どうしたことか…―ヤンミョンジン法人代表;こんなに丸見えの下着をどうして着るのですか。ぞっとします!―イソンニョン課長;考え方を変えるのはお金でもできないことなのに、開城工団が成し遂げつるあるではないですか―イスヒョンチーム長;むしろあなたを信じます。誰も信じられません。―ナムヨンジュン次長;済州島はそんなにいいんですか。素敵な風景写真があればちょっと見せてくださいよ。―チョンジヌ)
3 開城工団に向かう道、統一に向かう道(取材記者対談;開城から来た手紙)

著者等紹介

キムジニャン[キムジニャン]
KAIST未来戦略大学院教授。北朝鮮・統一問題を専攻した学者で、盧武鉉政権時代に5年間対北朝鮮政策を立案、執行した。その後開城工団で4年間対北交渉を担当した。開城工団に長期滞在しながら北朝鮮社会の構造と素顔を隅々まで見た唯一の学者として評価される。国民の幸福の構造的な根本解決法は分断克服の平和にあるとみて、方法論としての「幸福な平和、あまりにも容易い統一」を主張する

カンスンファン[カンスンファン]
20年あまりの間公演と演劇の企画及び演出者として活動し、一時アントン・チェーホフにはまって「アントン・チェーホフ」という本を編纂したりもした。それを機に雑誌や新聞に文章を書く自由寄稿家及び客員記者として活動し始めた。現在は金属産業の労働者として工場に通っている

イヨング[イヨング]
漢陽大学金属工学科を卒業し、現在契約社員として働いている

キムセラ[キムセラ]
ソウル女子大学で教育心理学を専攻し、子供、青少年のための教養漫画の文章作家として活動している。時々多様な紙面に文章を書いており、編集、企画者としても活動中

塩田今日子[シオダキョウコ]
1959年静岡生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。1986年から1989年まで韓国ソウル大学大学院博士課程に留学。二松學舎大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

11
著者は韓国の学者で、盧武鉉政権時代に5年間対北政策を立案、執行後、開城公団で4年間対北交渉を担当した。本書の立ち位置はイ・ドヒョンの『韓国は消滅への道にある』と対極にある。◇開城公団で北朝鮮従業員を雇用した韓国の管理者らへのインタビューは、現場の状況を知るには有益。一方著者がいくら開城公団の韓国経済への貢献を主張しても、政治的な影響をまともに受けるのは宿命であろう。著者がインタビューを行った韓国の関係者の多くが、南北統一に否定的だという。韓国側の負担の大きさを肌で感じたようだ。無理もない。2018/01/29

カワサキゴロー

1
「開城工団の人々」を読了。 「語り手のうちの一人から「作家さん、この本よりも(北朝鮮の労働者達の)下ネタ集を作った方がもっと売れると思います」と提案されたのですが、ホント、イカした企画になるかもしれません。」 〜「開城工団の人々」より ※()は私が補足 働く現場の日常すら知らないんだよなぁ。 この本で綺麗事でない南北の働く現場が結局、相互尊重に落ち着く様が現実的だと実感できた。未来に参照される歴史を記録した一冊。2024/08/13

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