内容説明
なぜ私たちは苦しむのか。チベット仏教に長年にわたって伝承されてきた心と身体の癒しについての本格的でわかりやすいマニュアル。
目次
第1部 癒しの道(治癒の土台;心の治癒力;出発 ほか)
第2部 癒しの実践(癒しの瞑想;肉体的な不調和を癒す;自然のエネルギーによる癒し ほか)
第3部 仏教の瞑想―空性への道(静寂と洞察の瞑想;信仰の癒しの瞑想;内なる無限の癒しのエネルギーを目覚めさせる ほか)
著者等紹介
トゥルク・トンドゥップ[Tulku Thondup]
1939年チベット生まれ。4歳の時に、チベット仏教ニンマ派の偉大な高僧の転生化身として認定され、6歳から顕教、密教の全体にわたる伝統的な英才教育を受ける。’59年、中国人民解放軍のチベット侵攻とともに、徒歩でインドに脱出。1980年、ハーヴァード大学客員教授として渡米。以降、アメリカでチベット仏教の翻訳、著作、紹介に力を注ぐ。主著に「Masters of Meditation and Miracles」など
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感想・レビュー
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ごま
25
チベット仏教の考え方の基本や瞑想の方法などが説明された本。第11章の日常生活を癒しとすること、は日々の生活の中で癒しを得る方法が具体的に書かれていて特に良かったです。全てのことを実践するのは難しいでしょうが、悲しいとき、つらいとき、とても腹が立ったとき、負の感情に支配されないで癒しを得るヒントになったと思います。 ーー余談ですが読んでる間中、家族が腫れ物に触るように接してきたことがおかしかった(笑) 確かに家族が読んでいるとちょっと心配になるタイトルですね。2013/05/10
Kikuyo
19
ものごとを清らかに見る。人は通常、パターン認識に陥りほぼ習慣的に物事を捉えている。 我執をゆるめ、心を訓練し、自信を育て、菩提心を培うことは可能だ。この本の著者はチベット仏教の高僧の転成化身として幼い頃から伝統的な英才教育を受ける。仏教は儀式や哲学ではなく心身に癒しを起こし心の本質へと導いてくれるもの。難しい専門用語など無く、 丁寧な語り口は力強く優しい。確かな愛情に満ちあふれ心に響く。いつでも何度でも読み返してみよう。たぶんその都度大切なことを受け取れるはずだから。2019/04/29
せ
2
この本を読んで、私の中の物質性に対する精神性の優位を確信した。2016/02/17
みなみちゃん
1
非常に読みやすいです。簡潔で力強い文体で、瞑想などに詳しくない人でもよく分かる書き方をしています。幸福論としても読めるのではないでしょうか?2016/01/10