内容説明
本書では、ふんは堆肥化、尿は浄化槽という前提にたって、堆肥化と浄化槽の理論と実際、ならびにその周辺技術と基本理論について収録した。なので、ふん尿の性質、前処理、窒素・リンの除去、微生物の基礎知識、堆肥の流通などについても言及している。また、尿汚水の処理技術が難しいといわれることから、多くの頁は汚水処理について解説している。さらに、畜産環境アドバイザーから見たふん尿処理や、トラブルシューティングのQ&Aについて収録した。
目次
1 総論(家畜排せつ物法を知ろう;養豚ふん尿処理の現状と課題―なぜふん尿処理が必要なのか?)
2 尿処理編(尿が水になるまで;農場に合った処理法とは?)
3 ふん処理編(堆肥化の過程と悪臭防止対策;堆肥化における微生物の働き;堆肥流通促進のための方策)
4 Q&A(ふん尿対策Q&A―こんな時どうする?トラブルシューティング)
5 付録
著者等紹介
羽賀清典[ハガキヨノリ]
神奈川県生まれ。昭和48年東京教育大学(現・筑波大学)大学院修士課程修了。同年より、農林省畜産試験場に勤務。その後、農林水産省農業環境技術研究所廃棄物利用研究室主任研究官、畜産試験場廃棄物資源化研究室長、同汚染物質浄化研究室長、独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究所環境浄化研究室長を経て、現在、同企画調整部中小家畜研究官(畜産環境担当)。農学博士。研究分野は、家畜ふん尿など廃棄物や排水の処理・資源化の研究
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