著者等紹介
長田真作[ナガタシンサク]
作家、アーティスト。1989年広島県呉市生まれ。2016年絵本作家としてデビュー。以後、30冊以上の絵本を刊行。また、幅広い人脈を活かして、ファッションブランドやミュージシャン、俳優等とのコラボレーションなど多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいねこ
7
服を着たこざるから物語が始まるので、いったいどんな方向に進むのかと思ったら、塩田のお話でした。楽しげに作業しているけれど、塩田といえば、きつい労働の代名詞のように思っていたのですが。力を合わせることの素晴らしさ、労働のあとの塩おにぎりのおいしさが伝わってくるようなお話。2023/12/22
猿田彦
5
瀬戸内海の竹原で昔ながらの塩づくりを復活させたことで作られた絵本。ひとりしかいなかった(実際は一度廃止しています)作り手に、猿が加わることで少し道筋が見えて来たが嵐にはかなわない。コツコツ作りあげてきた塩田が一晩で海のゴミでいっぱいになった。二人ではどうにもならないと考えていたところへ虎が加わった。やはりもっと助っ人がいると感じた虎は多くの賛同者を集めてきた。そして塩田は見事に復活したのだった。虎はNPOのことかな。竹原と塩田の歴史もあり理解が深まる。墨で描いた絵が内容とよくマッチしているます。2024/12/02
たくさん
1
謎解きのものなのかなって不思議な導入で思わされた。道中塩を作る素晴らしさみたいなのに夢中になる。みんな助けてくれる。あとがきには瀬戸内竹原の塩田の歴史なんかもあってこんなにレトロなものがおしゃれな作品に仕上がったこの絵本が面白く思えます。かっこいいです。嵐が来る前に塩を引き上げて回収しておけよとかそんなに簡単に苦労を引き受けてくれる虎の友達がいるのかよって思いますが良かったなで終われる話です。2023/12/04