目次
コピー 贈り物篇
コピー 食篇
エッセイ もらうとうれしい
エッセイ 消えた娘
エッセイ 祝福
エッセイ 父親失格
エッセイ 小さな不安
エッセイ 母の引力
エッセイ おにぎり
コピー 家族篇〔ほか〕
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心と頭に栄養補給する本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kana
29
幸せは遠きにありて思ふもの。まず思ったのはそんな、ここにある幸福の大半が言葉を与えられて初めて存在しているような儚いものだということ。またつくられた時代もあると思いますが、その幸せのカタチがマジョリティに合わせられていて、一部のマイノリティの感覚が置き去りにされているような感覚。ただ、大きな市場にアプローチして欲望を喚起するのが広告宣伝として正しかったのだと思うし、コピーライターは言葉の魔術師だなとリスペクトの気持ちを新たにしました。言葉を扱うことは時に罪深いからこそ、真摯に向き合っていきたいと思います。2022/06/22
tapioka
25
コピーライター岩崎さんが生み出したコピー200作品と、ご自身のエッセイを収録した本。大手企業のコピーばかりで、見聞きした覚えがあるものも多く、かなり活躍されている方なのだと再認識。どのコピーも読み手にじわりと響くものを感じるのは、あとがきにも書かれていたように、物事の本質や真理を表す言葉を見つけ出し、余計なものを削ぎ落として、我々に届けてくれるからでしょうね。今の私に一番響いたのは「絶対に好きだと言い合わない愛があるなら、それは、父と息子。」子供とそういう関係でいられたらと、ふと願ってしまうコピーでした。2017/03/30
りーぶる
16
知ってるコピーも、知らないコピーも、そのフレーズが生まれる背景のエッセイもとても楽しく読めた。ちょっと感動したり、買う気になったり…短い言葉に動く感情が面白かった♪2014/03/18
ジョニーウォーカー
14
広告のコピーを読んで涙が出るなんて何年ぶりだろう。思えば駆け出しの頃、そんな体験は幾多もあった。そうだ、言葉とはこんなにも人にやさしくなれるものなんだ。『文章がうまくなるコピーライターの読書術』の著者・鈴木康之氏いわく“いま日本で最も優れたコピーライター”岩崎俊一。彼がこれまでに手掛けた代表的な広告作品と20篇のエッセイを収録した一冊。これから時間をかけて、ここに綴られたすべてのコピーを写経してみよう。初心に還り、もう一度、言葉の力を信じてみよう。そのためにコピーライターになったのだから。2010/07/27
赤ずきん
8
「年賀状は、贈り物だと思う。」「やがて、いのちに変わるもの。」など、聞き覚えのあるコピーがたくさん。岩崎さん曰く、『コピーはつくるものではなく、見つけるもの。』なるほど。今まで気付かなかった視点をたくさん提供してくれて、読み終わった後にはあったかい気持ちになれる本。なんでこんなに優しいんだろう。2015/07/01
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- 和書
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