感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
32
海外作家さんがちょいちょい扱うバットマンもの。タイトルから想像するジュブナイルとは大違いで、ランズデールらしいシニカルで残酷なホラーです。気うつ症で"正義おたく"のブルース=バットマンが探偵となって猟奇殺人を追う展開となっています。赤ん坊を抱いてシングルマザーの買い物のお付き合いしたり、耳を小さくしたらと市民にちょいちょいイジられるのが面白いですね。ランズデールマニアとしては拾い物の作品でした。原題は人種問題が提起されていて意味深長なのですが、ぱっと見わけがわかりません。このあたりが”らしさ”でしょうか。2018/02/03
辺野錠
3
「死人街道」の流れで読む。バットマンだけど相手はおなじみのヴィランじゃないのに独自色が出ていた。市民との会話もユーモラス。起こる怪異の正体が「死人街道」に通じるものがありそれが現代的なものにアップデートされてるところも興味深かった。ティム・バートン版1作目が公開された頃の作品だから解説でリターンズが公開前だったりトゥーフェイスがキャスト変更の前だったりしたのは時代を感じた。2021/09/02
ゾルタン
2
安心スプラッタパンク・ランズデール印。モンスタードライブインなテキサスナイトランナーズの怪物にハップとレナードな下品な会話のゴッサムのバットマンが挑む。昼日中に出動して街の人と気軽に話すバットマンと減らずぐちなアルフレッドのキャラが笑える。2012/08/14