内容説明
大日本史を編纂、名君と呼ばれた男の生涯。
目次
若き光圀を変えた一冊の本
志学と而立によって生まれた『大日本史』
藩政の基本は儒教とする
仁政の手はじめは水道の敷設
朱舜水を招く
国益増進も儒教の心で
国防のさきがけに
ウナギを食うか、その串を削るか
扶弱抑強の仁政
人倫の大義
二代にわたる将軍名分論
生類憐れみの令はなぜ発令されたのか
黄門様承認の実相とは
隠居とは“やりたいこと”への出発点
生前に自分の墓碑銘を刻む
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
昭和2年東京生まれ。東京都庁にて知事秘書、広報室長、企画調整局長、政務室長などを歴任後、54年に退職。本格的な作家活動に入る。第43回芥川賞候補。平成11年勲三等瑞宝章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Book Lover Mr.Garakuta
13
【図書館】【速読】:水戸光圀人生の主だった出来事や影響を与えた出来事の解説読本2022/05/14
marutin
5
『光圀伝』読了後に、客観的に事実を知りたくて読んでみた。が、著者の主観が多分にまじっており、求めていたものとは若干違っていた。この本で、光圀が行った事業をおおまかには知ることはできる。だが、彼の思想となると、どこまでが史実でどこまでが創作なのか疑問。童門さんの著作は他にもいくつか読んだことがあるが、良くも悪くもこの人らしい内容。光圀のことを深く知りたい人には物足りなさが残るが、入門編として読むにはよいかもしれない。2013/05/10
芸術家くーまん843
2
長年にわたって、テレビの時代劇で人気を博し、勧善懲悪の象徴として一世を風靡した皆さんご存じの「水戸黄門」。助さん格さんをはじめ個性的なお供を連れての全国漫遊記は歴史的事実とは異なるものの弱きを助け強きをくじく黄門様の姿は、儒学を重んじ仁政を旨とした水戸光圀の生涯と深いところで符号しています。そんな歴史上の水戸光圀を描く作家・童門冬二氏は本書の刊行にあたり、こう述べられています。「この作品では“黄門様”の、学問好き、儒教へののめりこみなどを中心に、もう一度かれの生涯を検証してみたい、というのが目的である」「2013/01/26
はる
1
為になった。テレビなどある程度は知っていましたが、光圀の伝記はけっこう少ないので、そうだったんだぁと思うことがありました。2013/05/31
犀門
1
#023★★★★★光圀関連の3冊目。また違った視点からの描写が実に興味深い。2013/02/20