内容説明
学は、その人の相となり、運となる。安岡正篤人間学講話・十講。
目次
学問は人間を変える
道理について
東西の学問は一致する
明治維新と青年の学問
人間哲学要語集
相と運と学
虎の巻秘語
啾啾吟
古今の大臣
人造りと国造り
著者等紹介
安岡正篤[ヤスオカマサヒロ]
明治31年大阪市生まれ。大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業。日本農士学校などを設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。戦後、24年師友会を設立、政財界のリーダーの啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。その教えは人物学を中心として、今日なお日本の進むべき方向を示している。58年12月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コサトン@自反尽己
7
『論語に学ぶ』以来の安岡本読了。 行間からにじみ出てくる著者の学や人間に対する考え・信念がビシビシ伝わってくる、刺激的かつ深い一冊。 本当の学問というのは、自らが変わる学問でなければならない。 本書で、最も心に響いた言葉が「自反尽己」。 「自分のことを棚に上げておいて、他人のことや世間のことをとやかく言うのではなく、先ずは自分を変える学問をしなさい」 早速、仕事場のデスクに貼ってみた。 常にこの精神を忘れぬよう、読書も仕事も普段の生活においても、学びと礼節の心を持ち合わせていたい。良書。【書】2010/09/21
コサトン@自反尽己
5
ほぼ1年ぶりに再読(3回目)。この本との出逢いが、というか、この本に記されている「自反尽己」という言葉との出逢いが、それまでの自分の考え方を変えてくれた。以後、座右の銘にもなった。2年半前の初読は、今から振り返ってみるとやはり「契機」になっていたと感じる。何か事が起きると、自分の心や頭にはいつも「自反尽己」の四文字があった。「自分が自分に反って、自分の中に潜在しておるものを十分発揮する」いくつになっても自らを省み、学ぶ人でありたい。2013/03/21
vip2000
4
歴代の首相が国難の時、師事したという安岡氏であります。オリンピック前で浮足立つ報道が散見されますが、胸襟を締めて歩む時とも想います。この本は三部作です。偶然、楽天のページを見ていて三部作が中古で売られていたので直感で買いました。(引用)「人間は群衆の一員となる事実だけで、文明の段階を幾つも下がってしまうのである。」確かに上は国会から下は工場の単純作業まで、そこに人間が実在しお互い感情や価値観があるから、客観的に観れば原始的な本能の戦いに過ぎない場面にしばしば遭遇します。2017/08/04
ue3104
2
学問は人間を変える。人間を変えるような学問でなければ学問ではない。その人間とは他人のことではなくて自分のことである。他人を変えようと思ったならば、まず自分を変えることである。全てはこの一文に表されていると思う。2020/11/14
夢仙人
1
流石安岡さん。2015/01/23
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