中江藤樹 人生百訓

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784884747817
  • NDC分類 121.55
  • Cコード C0095

内容説明

“それ学問は心のけがれを清め身のおこないをよくするを本実とす”。近江聖人と謳われ多くの日本人に親しまれた人の心に響く言葉。人をつくる100の名言。

目次

第1章 新時代に生きる武士のために―翁問答
第2章 善悪の報いは山彦のごとし―鑑草
第3章 学は志を立てるのが先決―書簡
第4章 柳はみどり花はくれない―和歌
第5章 堯舜の時代にタイムスリップ―漢詩
第6章 悪をあらため善にみちびく―経書
第7章 口耳の学から体認の学へ―文集

著者等紹介

中江彰[ナカエアキラ]
昭和28年大阪府堺市生まれ。昭和50年佛教大学文学部史学科卒業(東洋史学)。同大学歴史研究所研修員、近江聖人中江藤樹記念館館長補佐を経て、同館長に就任(平成19年3月まで)。びわこ成蹊スポーツ大学外部講師。孝経普及会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

22
お年寄りにもやさしい字体の大きな本。ルビもある。右頁に原文、左頁に著者のわかりやすい現代語による解釈。無一物の浪人になった藤樹(1頁)。今、私もバイトもなくなって無収入。藤樹書院から熊沢蕃山を輩出(2頁)。徳教こそまことの教育。口では教えない。親の背中を見て育つ、の意(28-9頁)。庶民こそ国の宝(32頁~)。その通り。学問は、心のなかにある汚れをきよめ、日常のおこないをしっかりと糺すことにある(49頁)。心にて心を読むのが読書(52頁~)。2021/03/04

ピンクピンクピンク

13
亡くなったおばあちゃんから譲り受けた一冊。家の名字も中江なので同姓の縁で購入したのだろうと思われます。親戚以外会ったことないし、著名なのは兆民くらいだと思っていましたが藤樹がいました。江戸初期に生きた儒学者で、27の時母孝行するため全盛期ながら脱藩し、私塾を開いて生きる道を教えていたという近江聖人。著書から抽出解説された一冊です。通して出てくるキーワードは「至徳」「孝徳」「万民みな天地の子」。人類みな兄弟だぜというのは心に刻んでおきたいものです。2020/05/18

おおにし

11
陽明学を学ぶなら日本陽明学の祖と言われている中江藤樹先生から始めようと図書館で探したが、この本くらいしか見つからなかった。藤樹先生の代表的著書「翁問答」「鑑草」どちらも岩波文庫絶版の状態。哲学ブームであるが儒学は全般的に下火のようだ。この本は藤樹先生の著書からの抜粋だけでなく書簡や短歌まで集めてあって、先生の教えのエッセンスを知るのには適していると思う。藤樹先生の文章は音読していると気持ちいい。2013/03/14

ソラーレ

6
中江藤樹の人生と思想は感動を覚えた。好きなところは非常に親を大切にしたところだ。親がいなければ今の自分がないと感謝して、たとえどんな親であったとしても、孝行をなした人こそ誠の孝行といった。そこには親からの自律的精神、内面的な成長が見られる。親を大切にすることこそ自然の道理があり納得できる。親の元は始祖に至り、その始祖の元は天地である。その天地の元は宇宙の根源なのであるから。2024/05/31

snow

3
近江聖人と呼ばれた藤樹先生。郷里に一人住む病弱の母親に孝行するため、伊予大洲藩を脱藩してしまう。初めは穏便に職を辞することを願い出たが、母親の孝養のために辞するということが信じてもらえず、挙句の脱藩。脱藩はただ会社を辞める程度ではない。罪人となり、藩から追手がかかる。そうまでして己にとって大切なものを見極め、貫く行動力。郷里に戻った後は、繰り返し心を正しくすることを人々に説いた。昔に書かれた言葉である分、意味が通じ難いところもあるが、何度も読むうちになんとなくわかるようになってくる。折々読み返したい。2021/10/19

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