目次
第１章 明治維新の世界史的意義を語る―もしも明治維新がなかったら
第２章 偉人、天才並び立つ！―西郷隆盛と勝海舟
第３章 日本のかたちをつくった男たち―大久保利通、伊藤博文、板垣退助、井上馨
第４章 外交の立役者たち―陸奥宗光と小村寿太郎
第５章 明治の戦争に勝った男たち―日清・日露の群像と明治天皇
第６章 明治の教えをいまに生かす―歴史から学ぶべきことは何か
著者等紹介
渡部昇一［ワタナベショウイチ］
昭和５年山形県生まれ。昭和３０年上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学に留学。Ｄｒ．ｐｈｉｌ．、Ｄｒ．ｐｈｉｌ．ｈ．ｃ．専攻は英語学。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。イギリス国学協会会長。日本ビブリオフィル協会会長。昭和６０年第１回正論大賞受賞。幅広い評論活動、著述活動を展開している
岡崎久彦［オカザキヒサヒコ］
昭和５年中国大連生まれ。東京大学在学中に外交官試験に合格し、外務省に入省。３０年イギリス・ケンブリッジ大学経済学部学士および修士。在米日本大使館勤務等を経て、５９年初代情報調査局長に就任。その後、駐サウジアラビア大使、駐タイ大使等を歴任し、平成４年退官。岡崎研究所所長
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感想・レビュー
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森田裕之
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渡部氏と元外交官の岡崎氏が明治という時代の意義とその時代を生きた偉人たちの人物像を語り合った対談。確かな歴史認識と深い教養に裏打ちされたお話は興味が尽きず、特に西郷、勝、大久保、伊藤、そして睦奥宗光の人物評が興味深かった。「向こうの言い分はいくらあっても構わない。それはこちらがどれぐらい斟酌するかの問題であって、何もかも向こうの言い分を受け入れて、こちらの言い分を放棄する必要はない」（渡部）、「私の唯一のクライテリアは、日本民族がどうやって生存して繁栄していくか」（岡崎）という言葉に特に感銘を受けた。2012/11/21
