目次
プロローグ 偉人たちが教えてくれた「生き方の秘訣」
第1章 偉人たちの人間学―よりよき人間のあり方
第2章 決断の瞬間―時を逃すな!
第3章 勇気と覚悟―運命を開くもの
第4章 心を練る―深く考え、迷わず動く
第5章 教育の急所―眠れる才能を引き出す
第6章 成功の秘密―「考え方」を工夫する
第7章 お金とのつき合い方―それぞれの金銭学
第8章 正直であれ、親切であれ―人生の心得
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
13
渡部先生が遺された膨大な著作の中で、特に読みたいと思っていたのが本書である。副題に〝古今東西の偉人たちが残した94の名言”とある。戦前の講談社の「キング」には新年号に150ページほどの小冊子が付録としてついていた。「偉人は斯く教える」「考えよ!そして偉くなれ」などタイトルが付けられていたこれら小冊子から先生が印象に残った話を選んでまとめている。現代では、この手の異人の名言や考えを1冊にまとめて解説した本がないので貴重である。昔の子どもたちの啓蒙思想に触れることが今よりはるかに多く、成熟していることに驚く。2017/08/16
黒木 素弓
10
戦前の日本は個性を拒否する全体主義の時代だったのではなく、実は素晴らしい、高潔な思考を持った国民たつだった。戦前、少年のために刊行されていた講談社の『少年キング』で心を耕された著者が綴る、94の偉人の物語。私はパウリッチ・ユウラの「僕は最優良の時計みたいな人になりたい」という言葉が好きです。2011/08/30
ルル
9
94の名言をまとめられるこの方がすごい、と都度思いながら読み進めていました2016/04/14
Hisashi Noguchi
6
「自分の帽子は自分の手で持つものだ」「自分で薪を割れ、二重に温まる」というセルフヘルプの言葉から「さらば孔孟を虜に死し、これを軍陣の血祭にあげよ。これ即ち孔孟の道なり」「言葉は兵士ではない、議論は軍隊ではない、敵軍が国内に侵入してきたときには、言葉や議論では間に合わないのだ」健全な愛国心。「勝利の全き所を専らに相働くべき事」「職業はなんでもいい、ただ第一を心掛けよ」の社会人としての努力する方向性。そのものずばり「やはり、正直は得だなあ」の道徳まで幅広いジャンル。解説も含蓄がある。2017/06/06
あまね
6
国内外の偉人のエピソードが簡潔にまとめられていて、渡部先生が「ぐっと頭を上げて生きていきなさい」と仰っているかのような本です。94もエピソードがあるので、読めば必ずフィットするお話があると思います。多感な時期の子供たちやこれから社会に出て行こうとする人達には、特に参考になるかもしれません。2015/12/07