内容説明
日本の精神とは何か。哲人たちの生き方の根底に流れるもの。
目次
日本民族の自覚
自覚の世界に於ける根本的態度
永遠の今を愛する心
国体の信仰
人格の涵養―山鹿素行について
国士の風(吉田松陰について;高杉東行について;高橋泥舟について)
信仰と殉忠―楠木正成について
日本精神より観たる武―ガンディズム、墨家及び武士道について
学道と義憤―大塩中斎について
政道の要諦―西郷南洲の政治思想について
剣道の精神
剣道と心法―宮本武蔵について
日本の婦道
著者等紹介
安岡正篤[ヤスオカマサヒロ]
明治31年大阪市生まれ。大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業。昭和6年日本農士学校を設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。戦後、昭和24年師友会を設立、政財界のリーダーの啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。その教えは人物学を中心として国民の各層に深い感化を及ぼし、国民的教育者として今日なお日本の進むべき方向を示している。58年12月死去
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
19
◎大変面白かったです。著者の考えている概略を表現した後に代表的日本人を通じて、日本精神を明らかにしています。テンポのよい文章であり、読みやすい中に自分では気づかなかった部分や上手く表現できなかった部分がちりばめられているように感じました。「日本は唯一の尚武国家である」の言葉の背景を考察するのが楽しかったです。2021/08/25
Masai
3
正直読み難い本でした。内容としては歴史的な背景を確認できる書籍としての位置づけなら、自分にとって真新しい事が多く、日本史を知っていたつもりでしたが、浅かったなと再認識しました。西郷さんの文明の高い低いのやりとりは、唸らされました。2015/01/06
KTakahashi
1
安岡正篤活学選集が発売されました。全て読まねば,と思っています。まずはその前に,この本からスタートしました。文語体なので読みにくいのですが,音読しなが読むことで,読み飛ばすことなく読み進められました。偉人がたくさん出てきます。2018/12/28
Miguel
0
安岡正篤代表4部作その1。安岡版『代表的日本人』。大正から昭和初めの文語体で書かれているので読むのに苦労しました。4部作を一通り読んで、少し周辺の勉強してから戻ってきたいと思います。安岡正篤の他の書籍を何冊か読んでるからまだついていけたけど、この本が20歳台に書かれたなんて。お話としては、高橋泥舟、墨子と武士道、大塩中斎あたりが面白かった。2018/08/20
YN
0
日本精神を代表するであろうと著者が考える人をピックアップし、紹介していく。 総ルビ。 2018/03/30