獄中の人間学 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784884746834
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

戦犯として18年もの間、シベリア・中国で抑留生活を余儀なくされた、元満洲国総務庁次長と元山西野戦軍副司令官が語る獄中生活と極限下での人間の生き様。

目次

1 終戦・監獄―ソ連から中国へ
2 信念―復活への試練
3 出獄―周恩来との会見と中国の意図
4 帰国―再出発、第二の人生
5 戦略と戦術―ミクロとマクロ
6 日本の外交―協調の美徳

著者等紹介

古海忠之[フルミタダユキ]
明治33年、京都生まれ。京都府立一中、第三高等学校、東大法学部を卒業後、大正13年大蔵省に入省。昭和7年、満洲国政府に派遣、昭和20年満洲国総務庁次長として逮捕される。禁錮18年の刑を受け、昭和38年帰国。岸信介氏らに請われてTOC「東京卸売りセンター」の設立に尽力し、後に社長を務める。昭和58年8月逝去

城野宏[ジョウノヒロシ]
大正元年、長崎生まれ。昭和13年、東大法学部卒業後、徴兵で中国に渡る。中華民国山西省政府の指導に当り、終戦後も山西野戦軍を指揮し中国人民解放軍と戦う。首都太原落城により捕虜となり、昭和39年、帰国。著書に『転機の行動学』『三国志の人間学』など。昭和60年12月逝去
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感想・レビュー

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ご〜ちゃん

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戦犯として18年間シベリアや中国で抑留生活を余儀なくされた者同士の対談。人生の先輩同士が語り合っているのをすぐそばで聞いているような気分になった。いくつもメモ書きしたし、何度も読み直したい。「友人というか、多数の人を知るというのも大事なことです。人を知り、そしてそれぞれの人と力を合わせるということを、だんだん成就させていかないと、人間の器が小さくなっちゃいます。」「分析力というのは自己の立場を明確にしなければ得られなんだね。(中略)立場と視点を持たない者は現象によって右往左往する状態が生じたね。」2016/07/10

ご〜ちゃん

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読み返したのは3度目なのに、同じところをメモしたどころか、メモする箇所が増えてしまった。「人と協調できる、人が協力できる、人が協力する、そういう人物のほうがいい。協力がなければ、大きな仕事はできないし、評判がいいということは相手と一緒にやっていけるということを意味する一緒になって成果をあげれば、おのずから評判がよくなる。」その通りだと思う。2020/07/05

ご〜ちゃん

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読み返した本だけど、また読み返すべき本だと思う。人間に対する理解を深めるために、読み直したい。対談の中で、気になったところは、以下のところ。「お粗末な人間ほど主義とか権威とかにしがみつくもんだね」「好き嫌いの激しい人、いいたいことをずけずけという人は、指導者にはなれない。つまり多くの人間を動員することができない。」「人柄のいい人間というのは、違った意見をききいれることのできる人間」2018/07/24

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