目次
二十一世紀日本への恋文―序に代えて(孫娘からの質問状;日本はこれでいいのか ほか)
第1章 民族について考える(教育勅語問答;民族とは何だ ほか)
第2章 教育について考える(日本とアメリカの大学、何が違うのか;英語第二公用語論批判 ほか)
第3章 歴史について考える(過去へのスタンスを定める;歴史の公準 ほか)
著者等紹介
中条高徳[ナカジョウタカノリ]
昭和2年長野県生まれ。陸軍士官学校、旧制松本高等学校を経て、27年学習院大学卒業。同年アサヒビール入社。50年取締役。常務、専務を経て63年副社長に就任。平成2年アサヒビール飲料会長。10年より同名誉顧問、現在に至る。(財)日本青少年研究所理事。(財)民間放送教育協会理事
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感想・レビュー
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mazda
29
中條さんがお孫さんにあてた手紙の内容を、お孫さんからの返事と併せて本にされているのですが、書かれている内容にはほぼ同意できます。英語を第二公用語に、という話が以前あったようですが、グローバル化する社会で英語が必須の人とそうでない人が出てくる、そして後者が圧倒的多数であるから、ほとんどの人に苦痛と不便を与えるだけという、至極当然のことが書かれています。韓国の併合については、日本にとって不幸だったとしか言いようがないです。病院、学校、工場etcの整備のため、持ち出しが多くて大変だったというのが真実です。2015/02/21
TheWho
10
陸軍士官学校出身で元アサヒビール副社長の著者が、アメリカで学生をしている孫娘から「戦争経験者に当時の話を聞き、それをレポートにまとめよ」と言う学校の課題に対しての質問状に、手紙のやり取りで日本の有り様、誇りを次世代に薫陶する一冊。祖父から孫娘に対して厳しくも温かい想いで日本人として、いや人としての有り様を語る一種の教育書とも思えた。日本人として若い世代だけではなく親の世代にも、是非読んで貰いたい一冊です。2014/05/23
Yuichi Yamasaki
9
世界共通言語としてエスペラント語は普及しなかった。色んな民族の色んな話を聞いて自分の中に正しい歴史見解を持ちたいね。文末の19歳の子のエピソードと同じ様な話が何歳になっても出て来る。教育は大切だと痛感します。この本オススメです。2014/10/13
鉄人28号
4
☆☆☆ 「おじいちゃん戦争のことを教えて」の続編。著者がアメリカの大学で学ぶ孫娘との手紙のやりとりの中で自分の思いを語ったもの。「民族」「教育」「歴史」について、これからの日本を背負っていく若者に伝えておきたい著者の思いが語られている。2016/11/18
ばすてい
2
話したくて話せなっかった多くの日本人気持ちを代弁されているように感じた。2010/02/20