内容説明
この暗澹たる昏迷の時代、人を動かすものはもはや権威でもなく、知識でもなく、胆識に根ざした“人間力”のみだ。新進気鋭の作家・阿部博人氏が、明治維新を現出させた立役者の一人吉田松陰の人間力に迫る。
目次
第1章 吉田松陰の教育理念―可能性を信じ、感化する(虎の徳は猛なり『二十一回猛士説』;実践と立志・交遊・読書を説く『士規七則』 ほか)
第2章 講孟箚記―孟子に学んだ至誠と修己(求道と逆境;学問の目的 ほか)
第3章 自然説と草莽崛起―孤立と絶望からつかんだ生の意義(諸君各々為さんと欲する所を為せ;忠義と功業 ほか)
第4章 永訣―後来の種子未だ絶えず(高杉晋作への最後の教え;諸友に語ぐ ほか)