目次
第1章 人間の最後の力が出た(帰国事業は誘拐だった;襟には劇薬を縫い付けていた ほか)
第2章 日本人妻が過ごした楽園(帰国から八年の有罪判決;タマネギ生活で日々を暮らす ほか)
第3章 あんた生きていたのか。何しにきた(靴下三足握って帰り旅;飯の炊き方が違った ほか)
第4章 ウサギと羊は全部死んだ(完備した受け入れ態勢;親切な町内会長の素顔? ほか)
著者等紹介
前川惠司[マエカワケイジ]
ジャーナリスト 1946年東京生まれ。1971年から2006年まで、朝日新聞社勤務。川崎支局員、週刊朝日編集部員、ソウル特派員など。慶応大卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スウィーニー校長
1
★★★★☆ 北朝鮮帰国事業で北朝鮮に渡った方々の話。 船が元山港に着いたとたん騙されたことに気づき、日本に帰せと抗議した人は連行された。 国内で差別や人権を声高に抗議する人達、北朝鮮問題の方が優先課題では?2017/07/05
me
1
核実験などの情報が外部に漏れないのは動員される政治犯収容所の囚人たちが実験後に皆殺しされてるから…マジ?しかし北朝鮮なら当たり前だと思うわ…でなかったら脱北した人から漏れるはず。。。2013/07/03
りらこ
1
この国の状況はメディアなどでもすでにかなり伝えられているとは言え、今の時代にホントにこんな国があるわけ?と思うような事ばかり。全ての国民は一部の「王族」のための駒でしかないということらしい。核実験の際の近くの収容所の話しは怖すぎた(~_~;)実験の後にはカラになり、次の実験の前にまた人が補充される?それって…?それにしても帰国事業で帰った人、日本人妻、そして突然連れ去られた拉致被害者…どれ程の人びとがこの国で日本をおもっているのか。ならず者国家と表していた方がいましたが、まさに、という思いで読み終えました2012/12/23
山葵
0
「帰国事業」で北朝鮮に「帰国」し、その後脱北した人や、脱北した日本人妻へのインタビューを行ってまとめられたもの。 差別がないと宣伝されて渡った祖国で、さらにひどい差別を受けながら暮らさざるを得ない人々の苦しみ。「帰国者」を北朝鮮が「人質」にし、日本に住む家族に日本人拉致を手伝わせたことも見過ごせない。帰国事業は、拉致問題とも切り離せない問題だ。 日本人として注目すべきは、朝鮮人の夫について朝鮮に渡った日本人妻であろう。彼女たちが帰国できるように働きかけるのは、日本政府および社会の義務ではないだろうか。2021/08/04