内容説明
なにゆえ子供達の心は歪むのか。「戦後教育」はこれでよかったのか。「戦後のタブー」に挑戦し続ける若い教師達がいる。本書に「教育再生」の答えがある。
目次
第1章 教育者は、聖職者である。
第2章 教育者は、自らを鍛錬し、生徒に対しては長所を伸ばす指導法を基本とする。
第3章 教育者は、自己責任を行動原理とする。
第4章 教育者は、学校の健全な発展に努める。
第5章 教育者は、教育は国家百年の大計であると心得る。
第6章 教育者は、生徒の教育を本位として行動する。
第7章 教育者は、教育を通して利他の精神に基づく文化を創造する。
第8章 教育者は、国を愛し、郷土を愛し、人を愛する。
第9章 教育者は、正しい歴史観と国家観が教育の基本と認識する。
第10章 教育者は、問題行動等に対しては、毅然とした態度で適切な指導を行う。
終章 一通の手紙
著者等紹介
野田将晴[ノダマサハル]
昭和20年生まれ。熊本県出身。熊本県警察官(昭和39年~昭和51年)。青年海外協力隊(マレーシアで2年間柔道・逮捕術指導)(昭和45年3月~同47年)。元号法制化運動に没頭するため警察官を辞職(昭和51年6月)。熊本市議会議員(1期)。熊本県議会議員(3期)。勇志国際高等学校校長。柔道6段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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epitaph3
3
名著だ。 タイトルは気に入らない(聖職者というところ)けれども、内容は素晴らしい。 国を愛し、自己を愛し、他人を愛す。そうすることで初めて絆が芽生える。 物事の正否は歴史が判断してくれるなど、教師としての姿勢を教えてくれる。 結局利他心があれば、生きがいが芽生えて、面倒に見えて、実は人生楽しくなると私は思うのですよ。 教師はぜひ読んで欲しい。2012/09/23
Yoshika Komatsu
1
■母校の校長先生の著書で、読んでると懐かしさが込み上げてくる。 ■日本の教育現場の問題、いじめや学級崩壊の本質に真っ向から向き合い改善してきた実体験が書かれている。 ■勇志国際高等学校の教育方針は、本当に素晴らしい! ここを卒業して良かったと改めて感じた。 ■第9章の「総合学習の授業」の先生方と生徒それぞれの感想が載っていて「自分も感想文を書いたな〜。他の生徒も似たような感想を持ったんだな。」と、授業の思い出が蘇ってきた。 ■帯に書かれた「教育再生の答えがある」は本当です!2020/10/30
おるすばんokabe
1
良い本でした。やはり人の長所を伸ばす教育は間違っていないのだなと。今の企業や社会は減点方式なので欠点を無くす教育になっているのかなあと。結局は教育を変え、社会を変えて行かないと子供たちに優しくない時代になってしまうのかなと。『その人の短所を捨てて、長所を友とするのだ』二宮金次郎の言葉です。総合学習の件も良かった。『知らないことを知る』学問の本質とはこれなのかもしれません。2013/07/11
まさあき
1
天皇陛下のことを総合的な学習で学んだあとの感想が挙げられているのを見たら生徒の素直さが手に取るようにわかる。素直な生徒に間違った史観に基づく教育、指導を行えば素直に間違った方向に行くのではないだろうか。勇志国際高校のような現教育に一石を投じる高校が出てきてくれたらなと思う。地元熊本にある高校、機会があれば授業を参観してみたい。2012/08/26
珍竹林
0
すばらしい内容。 子育てに悩む親や教育に関わる人全てに読んでほしい。2017/04/21