内容説明
潰れかけた学園を日本一の高校にして見せる。イジメ、不登校、学業不振、落ちこぼれに立ち向かったのは、生徒たちと先生と、二人の(元)悪ガキだった。菊川南陵高校(旧国際開洋高校)に起きた、本当の話。
目次
プロローグ 悪ガキ二人、教育者になる
第1章 ある日突然、学校経営者
第2章 あえて、この学校の前身を語る
第3章 地獄の底で閻魔さまに出会う
第4章 内紛、再建までの荒波
第5章 変わり続ける生徒たち
第6章 民事再生手続きに向けて
第7章 問題があるから、私たちの使命もある
第8章 先生と生徒と、監督・コーチと生徒と
第9章 野球部が突破口を開いてくれた
エピローグ どこにもない学園を作る
著者等紹介
小野和利[オノカズトシ]
1963年、静岡県焼津市生まれ。私立島田学園高校中退。(株)青幸HDグループ相談役。(内閣府認証NPO法人)アジア人材センター理事。学校法人南陵学園、学園長
菊地伸幸[キクチノブユキ]
1964年、静岡県藤枝市生まれ。静岡県立島田工業高校卒。26歳で起業するが失敗し多額の借金を負う。その後、介護施設を7事業所設立(株式会社ライベント介護サービス)、株式会社青幸、代表取締役。NPO法人日本空手松濤連盟静岡県本部、常任理事(六段)。学校法人南陵学園、理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あん
63
縁あって手に取ることが出来た菊川南陵高校再生までの軌跡を綴った一冊。冒頭の小野学園長の言葉に「金八先生も真っ青な数々のドラマが起きたのが菊川南陵高校だ」とあります。「少し大袈裟?」と思い読み始めたら、集団暴力、教職員の内紛、民事再生法適用と、ドラマでも起こらないことの連続で一気読みでした。廃校寸前から再建は、(元)悪ガキの菊池理事長と小野学園長でなければ不可能だったと思うし、本書内で書ききれない事が沢山あったことが想像できます。「指導者の態度言動行動が子供達の将来を大きく変える」の一節が印象的でした2015/09/14