内容説明
風水で解けた謎の関東王国、徐福が目指した蓬莱山、武蔵国一宮氷川神社とスサノオ、聖徳太子と藤原一族。点が線で結ばれるとき、古代史最大の謎が解ける。
目次
木の章 龍神信仰(「聖地」を連結する「不死」の道;江戸の風水は「螺旋の呪術」 ほか)
火の章 火の神話(中央構造帯に居並ぶ一宮;噴火する富士山 ほか)
土の章 常世の国へ(聖徳太子の富士登山;太子伝説の本当の意味 ほか)
金の章 東海の神山(「山の神」とは?;消された「建国神話」 ほか)
水の章 ふつのみたま(富士山の都は、いずこ?;地理風水で王都を探せ! ほか)
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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澄
10
【立読】富士山が『古事記』『日本書紀』に登場しないのか、それは藤原不比等が、、、 徳川家により江戸が発展し、明治維新で帝も遷都し、京都が都として廃れていき、東京(江戸)が発展してきた経緯は風水と関係する。それ以前には埼玉・大宮(=氷川神社)に渡来人・徐福(=スサノオ?)が治めていたが風水封じにあって衰退、江戸が中心に。。。 富士山の話よりも関東平野、遷都、神社に関する内容で興味を湧く。2015/05/16
phmchb
6
中央構造線と古社、江戸と富士山と風水、藤原氏と富士山などの興味深い話が満載の一冊です。2015/07/15
Yuji Hamano
4
実におもしろい、言われてみればなるほど。鹿島神宮で布都御魂の剣をみたがあれだけデカイ刀が砂鉄で作られているとなるとそれは相当な土地の権力者だろうなと感じる。日本の風水の中心も富士山ということも納得。2017/04/06
akamurasaki
4
日本の象徴である富士山が、現存する日本最古の歴史書である古事記・日本書紀に記載されていない。確かにとってもとっても不思議だ。歴史の謎に対し、従来の文献学、考古学の観点だけでなく、神道や風水などなど様々な面からアプローチした面白い本でした。文章中やたらと「!」が多く、筆者の情熱と勢いに圧倒されました(笑)。2015/06/16
mike_sugino
3
図書館で借りて読了。以前、中央構造線について検索した際に、この線上に鹿島神宮、諏訪大社、伊勢神宮、阿蘇神社など各地の一宮が並んでいると、本書で指摘されていることを知り手にとってみた。あとがきで著者も反省しているが、ページ数が足りなくなり、特に後半駆け足になってよみづらかった。昨年読んだ「日本人の神」は言語学者の著だったので解説が丁寧で分かりやすかったのに対し、本書はどこまでが引用で、どこからが自説なのか判別しづらく、引用部分の索引をキッチリ示して欲しかった。2019/01/09