内容説明
団塊の世代が青春を迎えた60年代、巷に底知れぬエネルギーが渦を巻いた。学生運動の渦中にいた田舎出の一青年が、何を思い、何を経験したのか。やがてその目はマイノリティへと注がれ、精神医療改革運動へと導かれる。本書は、人生の原点を見つめ直し、現在への軌跡を辿り、未来を模索した団塊世代の著者の赤裸々な独白である。
目次
第1部 『あの頃』を語る(一人の市民として、やはり語っておきたい;学生運動に明け暮れた日々;60年代後半;忘れがたき幾つかのエピソード;放浪の旅へ)
第2部 精神医療改革運動と社会(精神科病院での奮闘;組合結成)
第3部 70年代以降と日本社会の現実を考える(70年代以降、変貌した日本社会;日本の現状を打開するために)
著者等紹介
中田駿[ナカダススム]
1947年、岡山県生まれ。1966年、早稲田大学入学、学生運動に参加。社会主義学生戦線(フロント)に所属。組織離脱後、群馬県太田市に所在する精神科病院・三枚橋病院に勤務。社会復帰活動、アルコール依存症などに関わる。同病院労働組合執行委員長を経て、2000年、社会福祉法人(アルカディア)、2005年、NPO法人(糧)設立し、代表。現在、精神障害者の地域生活サポートに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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