内容説明
ルイ12世のボローニァ制圧と窮地に立つ教皇ユリウスの離れ技、神聖同盟。「ラヴェンナの戦い」とガストン・ド・フォアの壮烈な戦死。ユリウスの栄光と突然の死。レオ10世の即位。スイス民族の覚醒と「ノヴァラの戦い」、フランス軍潰走す。同盟軍によるヴェネツィア領の略奪と「ヴィチェンツァの戦い」。苦境に立つルイとヴェネツィアの運命は?同時代人F.グイッチァルディーニの知られざる不朽の傑作。
目次
フランス国王は軍をミラノ公国内に撤退させるよう命令する。王は教皇に対して友好的かつ献身的な態度をとる
ベンティヴォーリオ家も王と同様の態度をとる
トリヴルツィオは兵の一部を解雇する
教皇の和平条件
マクシミーリアーンの計画とその無力さ。計画を実行に移すことが出来ない
ピサ公会議召集に対抗する教皇の行動。ラテラーノのサン・ジョヴァンニに一般公会議を召集。対立している枢機卿たちの召集
フランス国王に対する教皇の政略
フィレンツェ人とシエーナ人の同盟
ヴェネツィア人に対するフランス・ドイツ連合軍。ヴェネツィア人、いくつかの都市を放棄。戦闘。ヴェネツィア人、フリウリを失い、またそれを回復する
ピサ公会議に関して先にマクシミーリアーンの行った反対〔ほか〕
著者等紹介
末吉孝州[スエヨシタカクニ]
1935年、東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。専門はヨーロッパ近代思想史および精神史。現在、教職を退いて『イタリア史』の翻訳に専念。1998年、第21回マルコ・ポーロ賞受賞
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感想・レビュー
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- 和書
- 半眼訥訥 文春文庫