目次
1 杖道の打太刀(杖道の打太刀の特異性;姿勢の留意点;足遣いの留意点 ほか)
2 武術の基礎としての身心の学び(文武を分かたず;百箇日修行;神・仏・儒の学び ほか)
付録(仏教・修験道;神道)
著者等紹介
松井健二[マツイケンジ]
昭和10年生まれ。明治大学文学部(ドイツ文学)卒。神道夢想流杖術は昭和30年に清水隆次に入門。清水隆次没後に乙藤市蔵に再参し免許皆伝。併伝神道流剣術のほか、浅山一伝流、無比流など諸流の剣術・居合・柔術などを学び、日本人の身体文化につき広範な視点を有す。現在、東京都剣道連盟審議員・杖道部会会長、日本古武道協会及日本古武道振興会会員、人体科学会会員、筑波大学大学院、東洋大学、金沢大学等で非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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武井 康則
8
武術と言いながら、安全面を考慮してスポーツ化している中で、まさしく、本物の杖を使って稽古している「杖道」はまだ、その武術の一端を残していると思うのだが、特にその古流と呼ばれる神道夢想流の杖術で、太刀遣いを詳しく解説しているものがない。本書は古流と言いながら、普及目的の全日本剣道連盟杖道の説明が大半。しかし最近伝説的な武術界の最後の巨人達が逝去されていく中で、腰の入れ方、太刀の握り、足の重心のかけ方等、基本が丁寧に説明されているのがいい。ただ、もっと書けるであろうに、亡くなられた今となっては残念。2024/09/23
Kyouko Tamura
1
「剣に対する真摯な追求がなければ、杖の進歩もありえない」と本書の著者である松井先生の言葉です。しかし、杖の基本はあっても木刀の基本はありません。 杖を初めて木刀を人生初でもつのですから、握り方からわかりません。 杖道の指導者の方々から、、剣道連盟の剣道型や居合などもおそわりつつ理解をしようと努力しているところですが・・・時間が必要です。この本も、近くにおいておきます。自分の理解が深まれば、書かれていることの理解も深まると思います。まだ、今の私には難解です。 2012/06/13
Belial
0
写真もあり、太刀遣いについて参考になると思います。