出版社内容情報
「対馬丸事件」から八十年。もし二隻の船が話すことができたなら--。
1944年8月22日、沖縄から九州に向かって航行していた学童疎開船「対馬丸」が、アメリカの潜水艦「ボーフィン」の魚雷攻撃を受けて沈没した。犠牲者は800人近くの子供を含む1,484人。後世に伝えていくべきこの出来事を、作家・池澤夏樹と画家・黒田征太郎が一冊の絵本に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
8
【再読】大人のための絵本2024/10/07
遠い日
5
池澤夏樹と黒田征太郎による戦争をテーマとするシリーズの一冊。対馬丸もアメリカのボーフィンも恥ずかしながら詳しいことは知らず、驚愕の事実に胸を衝かれました。1944年8月22日夜、敵の潜水艦ボーフィンの魚雷によって沈没。乗船客は皆一般人、疎開途中の子どもたち784名が亡くなった。その対馬丸とボーフィン自身の語りで交互に言い分を綴る。知らなかった、後で知った、こういうことばの空虚さに身が竦む。対馬丸は今も悪石島の北西十キロの海底にたくさんの骨を抱いたまま沈んでいる。一方ボーフィンは華々しく展示されているのだ。2024/09/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
学童疎開のために対馬丸に乗った1484人(子どもたち784人を含む)がアメリカの潜水艦ボーフィンに撃墜された。いまも880メートルの海の底に沈んでいる…。対馬丸事件は知ってはいたが、ボーフィンがアメリカで展示されている事実は衝撃でした。2025/02/27
必殺!パート仕事人
0
ボーフィンは対馬丸を沈めた潜水艦の名前でした。後半には当時の戦況が書かれています。ここは大人向けの文章のようです。2024/10/02