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出版社内容情報
ホラーはいま、「旬」なのか。柴田元幸が信頼を寄せる作家、ブライアン・エヴンソンをゲストエディターに招き、いま新しい何かが起こりつつあるアメリカ現代ホラー小説を特集!
表紙はヒグチユウコによる描き下ろし作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
44
          
            ブライアン・エヴンソンと柴田元幸さんが、アメリカンホラーの新しい波について語り合い、ネイティブ・アメリカンやアフリカン・アメリカンなどの作家の作品が紹介されている。中にははっきりとホラーなのかどうか分からない作品もあり、多分ラストで自分が感じた違和感が本物なのだろうなと思うと怖くなったり(A.V.ヤング「グランドフレンド」)。連続するクレイアニメーションを見ているような坂口恭平「雨のからだ」も刺激的だった。2024/08/05
          
        tokko
16
          
            「ホラー」と聞いて驚いた。まさか柴田さんが「ホラー」を特集するなんて、と思いながら読み始めたら面白かった。なんとなくスティーブン・キングのようなものをイメージするけれど、「ホラー」というジャンルの範囲が広がったような気がする。一番の驚きはポール・オースター、柴田さんが「猿の仕事」(編集後記のようなもの)で偲んでいるけれど、もう新しい作品を読めなくなるのかと思うととても残念だ。2024/07/06
          
        はる
10
          
            ホラーと言うよりも装画のマンドリルに惹かれた。それだけでもうホラーだった。ホラーからは随分遠避かっていた所為か苦労。と言うよりも感情移入に苦労した末、へ〜これがホラー?現実と非現実の垣根が古典ホラーだとすれば、ベレンダ・ペイナードの放射能者はそれなりに緩ホラー。時事も歴史もパロディーのように入り、果は密貿易汚染の街ニューヨークはメキシコを美しい夢として受け入れる。そうなの?!ホラーの気分になれなかったのは残念だが、こんなジャンルもあるのだと頭に入れておこう。2024/10/09
          
        まさ☆( ^ω^ )♬
9
          
            毎号楽しみなMONKEY。Vol.33の特集は「ニュー・アメリカン・ホラー」。新しいホラーの世界が堪能できた。イ・ジョンサン「空の紙袋」は特に面白かった。韓国ホラーって映画も面白くて好きです。西崎憲「『魔女の科学』訳者あとがき」、ブレディみかこ「酔っぱらい」も今号ではホラー風味で面白かった。今号も大満足でした。2024/06/22
          
        justdon'taskmewhatitwas
5
          
            アメリカから5、加えて韓と日が各1。この「ニュー・ホラー」の範疇なら、今村夏子や小山田浩子はホラー作家であり、川上弘美や津村記久子の幾篇かの作品もホラーである。編者であるB.エヴンソンは、以前S.キングのような白人男性作家が書いたホラー小説で「モンスター」視されていたような人たち ──白人でも男性でもない人たちが、霊感を得、今「ニュー・ホラー」を書いている、と言う。本雑誌で紹介された7つの短篇のうち5篇が女性作家の手により、西崎憲による1篇は、史上最も残酷な「反女性運動」である魔女狩りを材にしている。2025/02/23
          
        

              
              

