- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > サブカルチャー
- > サブカルチャーその他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンタマリア
40
ポール・オースター目当てで、他の小説も拾い読み。ただただ時間の流れを感じることが出来た。まだ老いを感じたことはない23歳で、「老いとは何か」についての答えを得ることは出来なかったけどいいや。時間をかけて見つけていこう。『アンクー』はギャグ全開で笑えた。『椋の木』が一番よかった。僕の家の前にも柿の木ならあるし。『芋虫』は比喩の冴えた文章の中に時間が隠れていて、読み進めるのが楽しかった。全部は読んでないから、残りは気が向いた時にでも。2022/11/13
のりまき
26
「老いの1ダース」であったので、自分にぴったりだった。どれも興味深くかつ面白かった。オースターの『芋虫』が特に良い。初めましての門馬太喜さんがユーモラスで、それでいてせつなかった。2024/05/07
市太郎
24
今回は「老い」がテーマという事で、なかなか身につまされる内容であった。どれも珠玉の短編であったが、共通して言えたのは、残された者の孤独な老い、という事だろうか。仲良し老夫婦というのは時代には合わないのかも知れない。特に介護の様子をリアルに描いた門馬太喜さんの作品は、その筆頭ではないか、軽妙に書いてはいるが大変さが伝わってくる。その他、平松麻さんの絵本やポールオースターはもちろん、個人的に面食らったというか、イヌイット民謡は強烈です。テーマと関係ないところでは、西川美和さん、ブレイディみかこさんは必読です。2023/03/28
tokko
15
人類(生物?)共通のテーマである「老い」だけに、他人事とは思えない話ばかりですね。(脳も含め)身体のあちこちが言うことを聞かなくなって、誰かの助けを借りなければいけないのは辛いことに違いないでしょう。けれどこれら1ダースの登場人物たちは、確かに「老い」た状況に苛立ったり、悲しんだり混乱したりしているのだけれど、それほど悲壮な感じがしません。先人たちのそれぞれの「老い」を見習いながら、自分なりの「老い」を模索しましょう。2022/11/12
まさ☆( ^ω^ )♬
7
特集は「老いの一ダース」。他人事とは思えない年齢になってきた事もあり、そう遠くない自分の未来を想像しながら読んでしまいました。青木奈緒「椋の木」、ユードラ・ウェルティ「何度も歩いた道」、金原亭世之介「いない・いない・ばぁ」が印象的でした。今号も充実した作品群に大満足でした。2022/10/25